『東京2020オリンピック SIDE:A/ SIDE:B』@<河瀬直美>監督
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新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延により、史上初めての1年延期が発表された東京2020オリンピックは、終わりの見えないコロナ禍の最中、開催への賛否が叫ばれながらも2021年夏に1年遅れで開催されました。
<河瀬直美>は2019年7月から2021年8月までの計750日にわたって撮影を実施しています。アスリートだけにとどまらず、選手の家族、大会関係者、ボランティア、医療従事者、会場の周囲に集う人々、オリンピック中止を求めるデモ参加者などの姿が5000時間に及ぶ膨大な記録として残されました。映画は現在も編集中で5月初旬の完成を予定しています。
『SIDE:A』では表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者、『SIDE:B』ではアスリートを支える大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者、開催に反対する人々などの非アスリートの姿に焦点を当ています。
資料では、『SIDE:A』を「果たしてアスリートたちが目指すものは、『目先の勝利』か、『人生の勝利」か。表舞台に立つアスリートたちの、秘めたる想いと情熱、そして苦悩を見つめた物語」とし、『SIDE:B』を「異例の大会、その全てを撮り続けたカメラ。アスリートたちの平和の祭典の裏側で、どうにもできない現実を目の当たりにし、もがき、戦った、人間たちの記録」と位置付けています。