1日、主要な金融機関などで構成する国際団体「クレジット・デリバティブ決定委員会」はロシアが発行したドル建て国債について、利払いの「不履行」が発生したと認定しています。債務不履行(デフォルト)に一歩近づいた形になりました。
ロシア政府は4月4日が支払期日だったドル建て国債の元利金を、30日の猶予期間が終わる直前の5月上旬に支払っています。ただ、期日を過ぎた分の利息約190万ドル(約2億5000万円)を受け取っていないとして、国債を保有する投資家がデフォルトに当たると主張していました。
今回の利払い不履行はウクライナ侵攻を受けた経済制裁の影響によるもので、ロシアには支払い能力自体はあるため、いわゆるデフォルトとは性格が違いますが、国際金融市場からほぼ締め出されているロシアに追い打ちをかけ、欧米の経済制裁や巨額の戦費に圧迫されるロシア経済は、今回の事態で一段と苦しさを増しそうです。
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