日経平均株価(3月16日)@終値2万7010円61銭
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取引時間中に日経平均が節目の2万7000円を下回るのは(1月23日)以来となりました。米銀の経営破綻をきっかけにした金融システム不安が欧州でも広がり、銀行株や保険業などの下げが目立ちました。
15日の欧州市場では業績不振が続くスイス金融大手のクレディ・スイス・グループ株が過去最安値を更新しました。筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが追加投資をしないと伝わったためで、欧州にも金融不安が波及しました。金融をはじめ国内の主力株にも売りが広がり、日経平均は下げ幅を一時500円超まで拡大し「2万6632円92銭」の安値を付けています。
一方、日本時間16日午前にクレディ・スイスが資金調達策を発表。スイス国立銀行(中央銀行)から最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)の資金を借り入れるオプションを行使する意向とし、流動性低下への懸念がいったん和らいでいます。これを受けて株価指数先物などに買い戻しが入り、日経平均も急速に下げ渋っています。
終値は、前日比218円87銭(0.80%)安の2万7010円61銭の大引けでした。(1月23日)の「2万6906円04銭」以来の安い水準となりました。