ファルコン昆虫記(1008)<トレンチ行動>
Jul
9
<トレンチ行動>は、植物を餌にする植食性昆虫が葉を摂食する際に、葉にかみ傷で切れ目を入れて半円状や円形の切れ込みを作り、しばらくしてからしおれた内部や円形の内側を削り取るように食べる行為です。
摂食前に葉に切れ込みを入れる行動を昆虫の<トレンチ行動>といい、これによって葉に含まれる有害成分や粘性のある摂食防御物質が摂食部分へ流入することを防いで葉を食べやすくしています。切れ込みをトレンチというので、「摂食前に葉に円形のトレンチを作る」などと表現します。
植物が生産している昆虫の摂食防御用の化学物質には、マメ科のシアン配糖体、セリ科のクマリン、アブラナ科のグルコシノレート、ウリ科のククルビタシン、トウワタの強心配糖体などがあります。
Posted at 2023-07-10 01:28
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Posted at 2023-07-10 01:53
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