12、13の両日(日本時間13日、14日)、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、金融政策を協議します。インフレが鈍化する中、政策金利を現行の年(5.25〜5.50%)に3会合連続で据え置き、経済動向を見極めるとの見方に傾いています。
米国のインフレ率は昨年半ばのピークの半分以下に下がりました。(FRB)が重視する
個人消費支出(PCE)物価指数は10月、前年同月比(3.0%)上昇と、2021年3月以来2年7カ月ぶりの低水準を記録しています。
インフレ鈍化の「目に見える進展」を受け、金融市場では(FRB)が来年前半にも利下げに転じるとの観測が浮上していますが、なおも目標の(2%)を上回っており、(FRB)は利下げを巡る臆測を「時期尚早だ」(パウエル議長)の発言でけん制しています。
物価安定を確信するまでは、金利を景気抑制的な水準にとどめる意向を(FOMC)後の声明や議長会見を通じて明示するとみられています。