<藤井聡太棋王>(281)持将棋@「第49期棋王戦五番勝負」第1局
Feb
4
4日、富山県魚津市の「新川文化ホール」にて<藤井聡太棋王>(21・竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖と八冠)に<伊藤匠七段>が挑戦します「第49期棋王戦五番勝負」の第1局がで指され、互いの玉が敵陣に入る「相入玉」のため、129手目で〈持将棋〉が成立し、〈持将棋〉は通常の公式戦では〈千日手〉と同様に指し直しとなりますが、タイトル戦は「引き分け」として扱われるため、対戦成績は、0勝0敗1分となり、5番勝負は最大第6局まで打たれることになります。
〈持将棋〉は、 双方(少なくとも片方)の玉が敵陣3段目以内に入り、どちらも相手玉を詰ます見込みがなくなった場合を指します。両対局者の合意によって成立し、玉を除く大駒1枚を5点、小駒1枚を1点として数え、両対局者の点数が各々24点以上ある時は、〈持将棋〉となります。点数勝負でも先手<藤井聡太棋王>が29点、後手<伊藤匠七段>も25点で持ちこたえています。
戦型は先手<藤井聡太棋王>の角換わり腰掛け銀で、<藤井聡太棋王>が9筋で自玉を上げていく展開になり、<伊藤匠七段>も追随しました。
タイトル戦での〈持将棋〉は2020年7月の「叡王戦五番勝負」第3局の<永瀬拓矢叡王>と<豊島将之竜王・名人>戦以来、約3年半ぶりです。
第2局は24日に石川県金沢市の「北國新聞会館」で指されます。
なお、<藤井聡太八冠>と<伊藤匠七段>は事前収録されていました第73回NHK杯将棋トーナメント準々決勝が4日に放送され、こちらは先手<藤井聡太八冠>が93手で<伊藤匠七段>に勝ち、2連覇へ向けて勝ち進んでいます。準決勝は2月18日放送の<羽生善治九段>対<中村太地八段>の勝者と対戦します。