7日、兵庫県内の播磨灘の漁業者らでつくる県播磨灘船曳網漁業連合会は、イカナゴのシンコ(稚魚)漁が解禁される9日の漁をとりやめ、海上で強い風が予報されているため、11日に延期するとしています。
不漁が続くシンコ漁ですが、県水産技術センターは2月19日、「漁獲量が激減した2017年以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様が予想される」と予報。22日には漁業者らが試験操業を実施し、解禁日を協議しましたが結論が出ず、26日に再協議しています。
大阪湾で操業する漁業者は、今季の漁を見送ることを、すでに2月26日に決めています。統一の解禁日を設けた1993年以降で大阪湾の休漁は初めてになります。
シンコ漁は例年2月末~3月上旬に解禁していますが、近年は極端な不漁が続き、かつては1カ月余りあった漁期を数日~約20日に短縮しています。昨年は3月4日に解禁されたものの、大阪湾は同8日、播磨灘は同17日で漁を終えています。