神戸ご当地(1540)映画『港に灯がともる』クランクイン
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阪神・淡路大震災から30年の節目の年、2025年1月に公開を目指して製作される映画『港に灯がともる』が、3月22日よりクランクインし、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸での撮影が一般公開されました。
この日は東日本大震災に遭遇した福島県いわき市出身の<富田望生>(24)が演じる「金子灯」と、その親友で<山之内すず>(22・神戸市須磨区出身)が演じる「綾部寿美花」が成人式に出席する着物姿の場面が撮影されています。
物語の主人公は、阪神淡路大震災の1か月後に長田で生まれた在日韓国人三世の「金子灯」です。家族は、震災後、長田を離れて仮設住宅に移り、その後復興住宅で暮らしています。震災で家も仕事も失い、家族の生活は荒廃していきます。幼い頃から家族との確執を抱え、家を飛び出すことばかり考えてきた「灯」でした。なぜこの家族に生まれてきたのか。家族と私、国籍との問題、 双極性障害を発症し、回復を目指していく中で希望を探し続ける日々が続きます。
時を経て障害との付き合い方がわかってきた「灯」は、新しい職場で長田区にある丸五市場の再開発計画と関わることになります。コロナ禍を経て、さまざまな人々と出会い、支えられ、心を通わせ、家族とも向き合い、長い時間をかけて、人生にかすかな光を見出していきます。2013~2025年、高校卒業から12年間に及ぶ主人公「灯」の模索の日々を、神戸の喧騒を舞台に繊細に紡いでいきます。