14日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4日続落して始まりました。政治不安を背景に、フランスなど欧州の株式相場が軟調に推移しています。運用リスクを避ける動きが広がり、米株にも売りが波及しています。
14日の欧州株式市場ではフランスの代表的な株価指数であるCAC40の下落率が一時(2%)を超えています。ドイツ株にも売りが出ています。6〜9日投開票の欧州議会選の結果を受けて
フランスで国民議会(下院)解散と選挙の実施が決まりました。欧州の政治情勢が不安定になるとの懸念が改めて意識されています。
米株式市場では多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数が13日まで連日で史上最高値を更新しています。主力株には高値警戒感から利益確定売りも出やすい状況でした。
もっとも、ダウ平均の下値は堅く、今週に発表されました米物価指標がインフレ鈍化の流れが続いていることを示しました。米連邦準備理事会(FRB)が、9月に利下げに動くとの観測は米株相場を支えています。
ダウ平均株価は、前日比57ドル94セント(0.15%)安の3万8589ドル16セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比21.32ポイント(0.12%)高の史上最高値更新となる1万7688.88でした。
S&P500種株価指数は、前日比2.14ポイント (0.039%)安の5431.60でした。