28日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比386円37銭(0.98%)高の3万9727円91銭でした。前日の米株式相場が上昇した流れに加えて、国内長期金利の上昇で金融株が上昇を強めたり、円安・ドル高進行で自動車株が買われたりしたことが相場を押し上げました。
米半導体大手「マイクロン・テクノロジー」は26日夕に発表しました業績見通しが市場の期待に届かなかったとして
27日の米株式市場で大幅下落しています。ただ、26日の時間外取引でも「マイクロン」はすでに急落していたため、東京市場では織り込み済みとの見方から半導体関連は上昇でした。
総務省が今朝発表しました6月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除く総合の上昇率が前月から拡大しています。足元で進む円安・ドル高も輸入物価の上昇を通じて国内物価を押し上げるとの見方から、日銀が7月にも追加利上げに動くとの思惑が高まっています。金利上昇で利ざや拡大期待が意識されやすい「三菱UFJ」が大幅高となるなど銀行・保険株の上昇が目立ちました。
投機筋の円売りも巻き込みながら円相場は一時「1ドル=161円台」に下落しています。前日は小幅に下落していた「トヨタ」や「ホンダ」は、きょうは上昇して円安進行に伴って買いが入っています。
終値は反発し、前日比241円54銭(0.61%)高の3万9583円08銭で取引を終えています。