戦中戦後の激動期に保健と看護に尽力し、「青森のナイチンゲール」と評された実在の人物<花田ミキ>(1913~2006)の生涯を、昭和35年(1960年)、当時2歳のころ、列車内でハシカによる高熱に倒れた際、たまたま同じ列車に乗り合わせていた<花田>の手当てと処置によって命を救われたという過去がある<五十嵐匠>監督が映画化した
『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』が、2024年7月2日より公開されます。
スーパーで働きながら息子「リク」の子育てに追われるシングルマザーの「ちさと」は、職場の常連客である「花田ミキ」と出会います。近所からは人嫌いの偏屈な老人として知られる「花田」でしたが、「ちさと」や「リク」との交流を通して人のぬくもりに触れ、心を通わせていきます。
かつて看護師だった「花田」は、「ちさと」に当時の社会情勢や自身の人生について語りはじめます。若い頃、「花田」は八戸赤十字病院で看護に携わり、集団感染が起きたポリオの治療法を広めるなど、地域の人々の命を救うために奔走しました。「ちさと」は幼い頃に亡くした母も看護師であったことから、「花田」にますます親近感を抱きます。
ベテラン俳優の<木野花>が「花田」役で主演を務め、青森県出身のタレント<王林>が「ちさと」、舞台を中心に活躍する<伊勢佳世>が若き日の「花田」を演じています。