スペインの巨匠<ペドロ・アルモドバル>が、『ビフォア・サンセット』・『6才のボクが、大人になるまで。』の<イーサン・ホーク>と、『マンダロリアン』・『THE LAST OF US』の<ペドロ・パスカル>を主演に迎えて手がけた短編(31分)作品が、2024年7月12日より公開されます。
男性社会で生きるクイアの保安官たちの切ない愛を濃密に描いた西部劇ドラマです。
1910年、若き日にともに雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官「ジェイク」を訪ねるため、「シルバ」は馬に乗って砂漠を横断します。メキシコ出身の「シルバ」はしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主です。一方、アメリカ出身の「ジェイク」は厳格な性格をしており、冷淡で不可解で、「シルバ」とは正反対でした。
出会ってから25年が経つ2人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合います。しかし翌朝、「ジェイク」は前日とは打って変わり、「シルバ」がここへ来た本当の目的を探ろうとします。
オートクチュールの店として初めて本格的に映画製作に参入した<イヴ・サンローラン>の子会社サンローラン・プロダクションズが製作に参加した作品で、サンローランのクリエイティブディレクターとして知られるファッションデザイナーの<アンソニー・バカレロ>が手がけた色鮮やかな衣装も見どころです。<ペドロ・アルモドバル>監督が短編を手がけるのは『ヒューマン・ボイス』に続いて2作目です。