神戸：ファルコンの散歩メモ

『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の＜マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール＞が監督を務めたフランス映画『パリのちいさなオーケストラ』が２０２４年９月２０日より公開されますが、予告編が解禁されています。

 

 実話をもとにした本作は、現在も活躍する「ディヴェルティメント・オーケストラ」を立ち上げた少女の物語です。パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んだアルジェリア系の少女「ザイア・ジウアニ」は、世界的指揮者「セルジュ・チェリビダッケ」に見出され、指導を受けるようになります。やがて彼女は誰もが音楽を楽しめるように、貧富の格差や人種の垣根を超えたオーケストラを結成します。

 

 解禁された予告編では双子の姉妹、「ザイア」と「フェットゥマ」がその才能を認められパリの音楽院へ最終学年から編入するシーンから始まります。「ザイア」はそこで「女がマエストロになれるかよ」と馬鹿にされ、差別的な扱いを受けますが、特別授業で知り合った「チェリビダッケ」から直々に指導を受けられるようになったことをきっかけに、オーケストラを立ち上げるべく奮闘します。ＢＧＭには劇中にも登場するシューベルトの『交響曲第5番 変ロ長調』など、クラシックの名曲が使用されています。

 

「ザイア・ジウアニ」役の＜ウーヤラ・アマムラ＞のほか＜リナ・エル・アラビ＞、＜ニエル・アレストリュプ＞が出演。主要キャスト以外には現役音楽家が起用され、実際に演奏を行っています。