29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比40銭円安・ドル高の「1ドル=144円95銭〜145円05銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=145円55銭」、高値は「1ドル=144円53銭」でした。
朝発表の米指標が経済の底堅さを示し、円売り・ドル買いが出ました。米長期金利が上昇したのも、日米金利差の拡大による円安・ドル高につながりました。
朝発表の2024年4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が前期比年率(3.0%増)と、速報値(2.8%増)から上方修正されています。米経済の底堅さを示したとの見方から、円が売られ、ドルが買われています。
同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は前の週から小幅に減り、市場予想とほぼ一致しています。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとみられるなか、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの期待につながったことも円相場を下押ししています。
指標発表後には(FRB)が大幅に利下げするとの見方が後退し、米債券市場で長期金利が上昇。日米金利差の拡大も円相場の重荷となりました。