「1ドル=149円64銭」
Oct
16
16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続落し、前日比45銭円安・ドル高の「1ドル=149円60〜70銭」で取引を終えています。この日の円の安値は「1ドル=149円81銭」、高値は「1ドル=149円16銭」でした。欧州通貨などに対してドル買いが優勢で円の重荷となりました。
16日発表の9月の英消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、欧州でのインフレ鈍化と英国やユーロ圏の利下げ観測が意識されました。一方、最近までに発表された米経済指標は米景気の底堅さやインフレ圧力の根強さを示しており、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見方が強まる傾向が見られます。
米株式相場が上げに転じ、低リスク通貨とされる円の売りを誘った面もありました。11月の米大統領選挙の世論調査では民主党候補の<ハリス副大統領>の支持率が共和党候補の<トランプ前大統領>を小幅に上回っているようです。
一方、賭けサイトでは足元で<トランプ>の当選を織り込む確率が上昇しています。関税引き上げといった<トランプ>が掲げる政策はインフレなどを通じて一時的にドル高を招く可能性があり、ドル買いを誘っているようです。