28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比1円ちょうど円安・ドル高の「1ドル=153円25〜35銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=153円37銭、高値は「1ドル=152円41銭」でした。
日本の政治不透明感に加え、米長期金利の上昇が円売り・ドル買いを誘いました。
27日投開票の日本の衆院選で与党が議席を大幅に減らして過半数割れとなったことを受け、円は東京市場で7月末以来の安値でした。米市場では、現段階では日本の政権がどのような構成になるのか、経済政策がどうなるのかなど予想がつかないとされています。
米長期金利が一時(4.30%)と7月中旬以来の水準に上昇し、日米金利差が拡大したことも円の重荷となりました。11月5日投開票の米大統領選後にインフレや米財政悪化のリスクが高まることに備えた米国債売りが続きました。同日の2年債や5年債の入札が低調だったことも米長期金利の先高観につながり、円の重荷でした。