「1ドル=150円34銭」(12月2日)
Dec
2
2日の東京外国為替市場で、円相場は8営業日ぶりに反落でした。17時時点では前週末の同時点に比べ25銭の円安・ドル高の「1ドル=150円23〜25銭」で推移しています。前週に円高・ドル安が急ピッチで進んだ反動で、利益を確定する目的の円売り・ドル買いが出ています。半面、日銀が12月18〜19日に開く金融政策決定会合で追加利上げへ踏み切るとの思惑が強まっており、日銀の利上げ観測は円相場の下支えとなりました。
円相場は、(11月29日)に一時「1ドル=149円47銭」と10月下旬以来およそ1カ月ぶりの高値をつけており、週明けは持ち高調整や利益確定を目的とした円売り・ドル買いが優勢でした。輸入企業など実需の円売り・ドル買い観測も相場を押し下げています。
日銀の<植田和男総裁>は、追加利上げについて「データがオントラックという意味では近づいている」と述べ、さらに「一段の円安はリスクが大きい」との認識を示しています。場合によっては政策変更で「対応しないといけなくなる」とも強調でした。日銀の早期利上げが意識されたのが、円相場の下値を支えました。