本日<21:00>より「NHKーBSプレミアム4K」にて、1987年にイタリア・イギリス・中国合作として製作されました『原題:The last emperor』が、邦題『ラストエンペラー』として1988年1月23日より公開されました作品の4Kレストア版の放映があります。
清朝末期、3歳で<愛新覚羅溥儀>は「西太后」に指名され皇帝に即位しますが、直後に清朝は滅亡。結果皇帝の肩書きだけが残り紫禁城から一歩も出られず、伝統的な皇帝の生活を続けさせられることになります。成長した彼は、とうとう城からも追放され、肩書きも剥奪されますが、清朝の再興を目指し、大日本帝国と手を組み動き出します。
1950年中国人戦犯として護送される最中、「溥儀」は自殺を図ります。意識が遠のいていくなか、幼き日の情景が脳裏によみがえってきます。外国人に初めて撮影許可が下りた紫禁城での即位式は、幼い「溥儀」に500人の家臣がかしずく圧巻のシーンです。
出演は、「愛新覚羅溥儀」に< ジョン・ローン>、「溥傑」に<ファン・グァン>、 「婉容」に< ジョアン・チェン> 、 家庭教師の「レジナルド・ジョンストン 」に<ピーター・オトゥール>が扮しています。監督は<ベルナルド・ベルトリッチ>が務めています。
1987年アカデミー賞では作品、監督、撮影、脚色、編集、録音、衣装、美術、作曲とノミネートされた9部門すべてを受賞。「甘粕正彦」役で出演のほか音楽も担当した故<坂本龍一>は、テーマ曲で日本人として初めてアカデミー作曲賞を受賞し、音楽の祭典であるグラミー賞も受賞しています。