「1ドル=155円89銭~155円91銭」(1月16日)
Jan
16
16日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ67銭の円高・ドル安の「1ドル=156円20〜22銭」で推移しています。日銀が23〜24日に開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの観測が強まり、円相場を押し上げました。15日に米長期金利が大幅に低下したことも、円買い・ドル売りにつながっています。
11時すぎには一時「1ドル=155円21銭」近辺と、2024年12月半ば以来およそ1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけています。米ブルームバーグ通信は16日、日銀が来週の決定会合で「追加利上げを決める公算が大きい」と報じました。円相場は「1ドル=156円」の節目をも上回り、ストップロス(損切り)の円買いなども巻き込みつつ急伸しました。
16日、日銀の<植田和男総裁>は、第二地方銀行協会の新年賀詞交歓会で挨拶し、来週の会合で「利上げを行うかどうか議論して判断したい」と述べました。15日の全国地方銀行協会の挨拶でも同様の見解を示しており、日銀による追加利上げの見方が強まっています。
15日発表されました2024年12月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコアの上昇率が市場予想を下回りました。インフレ再燃への警戒感がいったん和らぎ、このところ上昇基調を強めていた米長期金利は15日に大幅に低下しています。
ただ、円買い・ドル売り一巡後はじりじりと上げ幅を縮めています。短期的に大きく円高・ドル安が進んだことでドルに押し目買いが入りやすくなっています。