本日<13:00>より「NHK-BS」にて、1949年(昭和24年)10月17日に公開されました<黒澤明>監督の『野良犬』の放送があります。
終戦直後の東京を舞台に、拳銃を盗まれた若い刑事がベテラン刑事と共に犯人を追い求める姿を描いた、<黒澤明>監督初の犯罪サスペンス映画です。
暑い夏の日の午後。若い刑事「村上」は射撃練習を終え、満員のバスに乗り込み帰路につきますが、車内でコルト銃を盗まれたことに気づき、慌てて犯人らしき男を追いますが結局路地裏で見失います。コルトには実弾が7発そうてんされていました。
「村上」の必死の捜索もむなしく、やがてそのコルトを使った強盗事件が起きてしまいます。窮地に追い込まれた「村上」は老練な刑事「佐藤」の助けを借り、コルトの行方を追うのでした。
モノクロ作品ですが、真夏の都会を覆う息苦しいほどの灼熱の空気が緊迫感を生み出し、切れ味鋭い演出が光る作品です。
「村上刑事」に<三船敏郎>、「佐藤刑事」に<志村喬>、「並木ハルミ」に<淡路惠子>、「ハルミの母」に<三好榮子>、「ピストル屋のヒモ」に<千石規子>、「桶屋の女房(遊佐の姉)」に<本間文子>、「スリのお銀」に<岸輝子>ほかがしゅつえんしています。