恐らく僕が小学校入学前に、確かに家にあった。 800cc マニュアル4速ミッション。 父親が空冷のパブリカから乗り換えたブルーの初代ファミリアセダン。 フルレストアのクルマどこかに存在しないかな? 母親の記憶があるうちに、当時の楽しい記憶に思いを巡らせてもらいたい。 ・・・・と考えて初代ファミリアセダンを探していた。 初代ファミリア4ドアセダンが発売されたのは、1964年10月。 おそらく、父親が購入したのは1965年までのはずだ。 800ccのデラックスというグレードだ。 翌年の1965年11月には、1000ccエンジンを搭載したモデルが発売される。 今回僕が入手したのは、1967年の初代ファミリアセダン・デラックス。 自動車にとって55年の月日はあまりにも長く、普通に保管しているだけでも朽ち果ててしまう。 ボディやフレームはもちろん、ブレーキホースもガソリンタンクも、ラジエターもホースも、あらゆるパッキン、あらゆる電気コードが劣化する。 内装のビニールや布地も、劣化が著しいのが普通だし、天井の内張りは晴れ下がってくるものだ。 浜松で見つけた車両は、福井県のオーナーが修復してきた一台だ。 ほとんどの部分は手が入っており、さらにオリジナル度が高い。 後期型となるので、フロントグリル形状が異なるが、そこにこだわるよりも、まずは動く個体を入手する事を優先した。 しかし、まあなんとかわいらしい形と大きさ。 まさしく、黎明期の日本のモータリゼーションを感じさせる。 さて、どうやって札幌まで持っていこうか? 登録が完了したら、まずは尼崎で走行試験だ。
Posted at 2022-06-22 15:44
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