2008/05 日経サイエンス 「なだれ落ちる氷床」に注目したい。 まずは、水の話をしよう。 地球上の水の97.5%は海水。 淡水は2.5%にすぎない。 そのうち70%はグリーンランドや南極などの氷床。 29%は地下水だ。 われわれが利用可能な、河川や湖の水はわずか全体の0.01%にすぎない。 水のバランスというものは、大量の蒸発と降水の中で、奇跡のような確率で保たれていることを知ってもらいたい。 今回の「なだれ落ちる氷床」では、地球上の氷の99%を占めるグリーンランドと南極の氷床に関連する海面上昇のメカニズムについて解説している。 氷が解けても海面上昇はあり得ないという人がいる。 グラスに入った氷が解けても、グラスの飲み物は溢れないからだ。 しかし、海面上昇に関しては、誰も北極の氷の話をしているのではない。 飲み物で満たされたグラスに、氷を入れたら飲み物は溢れる。 海面上昇は大陸上にある大量の氷床が滑り落ちることによってもたらされるのだ。 世界の人口の1/3は海抜100m以下の場所で暮らし、大都市は海岸近くにある。 西南極氷床の消滅で5.8m。グリーンランド氷床の消滅でさらに7.3m。東南極氷床の消滅でさらに52m。 合計実に65mの海面上昇がもたらされる。 我々にできることは、その結末を見守るだけなのだろうか?
Posted at 2008-03-25 08:21
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Posted at 2008-03-27 00:14
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Posted at 2008-03-26 15:18
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Posted at 2008-03-27 00:21
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