僕のクルマ感には、ステーションワゴンという選択肢が常に存在する。 働く車の中で、最もスポーティーで最もエレガントに仕上げることができるからだ。 昔話がある。 僕の人生で経験したTOTAL 3年間のサラリーマン生活。 その最後の頃に購入したのがRX-7∞(FC3S)という2シータースポーツカーだった。 その翌月には、サラリーマン生活に終止符を打ち、日夜洗剤を運びまくる生活をしていた。 バランスのいいスポーツカーに積まれた段ボール箱は、コーナーリング時にわずかに動き、僕の手の中のステアリングに嫌な感覚を残す。 僕はそれが耐えきれないほど嫌だった。 そのRX7は、すぐに売り払った。 そして、中古のディーゼルエンジンのセドリック・ワゴンを購入した。 人生初めてのオートマチック、ディーゼルの「働くクルマ」。 そのクルマにある意味不良っぽさを感じ、男臭い演出をした。 サスペンションを変更し、高性能タイヤを履かせた。 泳げもしないのに、微妙にサーファー風。 軟派硬派のバランス、仕上げはかっこよかった。 その時の僕の状況を忠実に表現していた。 荷物を積むように設計された車は、荷物を積んでも鈍感で文句を言わない。 しかも、変更した足回りはなかなかの性能で、コーナーリングでは一般車両を驚かせた。 荷物と一緒に、数々の恋とドラマを載せ、日本国中を走り抜いた共犯者だ。 さて、タイヤを新品に変更したばかりだが、クーペの形をしたスーパーカー「M6」を降りる事にした。 ラゲッジスペースのゴルフバッグが、コーナリング時にDSCの介入を早めさせるからだ。 変化したライフスタイルとの微妙な差、それをM6は嫌っている。 趣味の車は、1969年のZZ572(9400cc)が、まるでアントニ・ガウディの作品のように今もガレージの一画を占有している。 僕にとってのM6は趣味の対象ではなく、単なる高性能な足車だ。 その足としての要件が微妙にずれ始めたのだ。 そので次の選択を決断した。 BMW 535i Touring 発売されたばかりのF11型5シリーズのステーションワゴンには選択肢は少なく、Mシリーズを降りる事になる。 ライフスタイルも気分も、今はそんな時代なのだろう。 僕の足車として2年間活躍することを前提として選択している。 生活感のある用事は、2年間で収束させる。 しかも、2年後は株式会社パズルの北野社長に引き継ぐ計画だ。 もう一つ理由がある。 世の中に不要に大きなワンボックスが走りすぎている。 僕から見ると、でかい図体で豪華に見せかけた「態度の悪い車」。 走る姿が悪い。街の景観が悪い。 特別な車種、作り方を除いて、僕の中ではNGだ。 そんな中で、今となっては全く注目されないステーションワゴンというジャンル。 僕はこのジャンルの復活を予言する。 美容に良いからね。 さて、まずは僕のマシンとなるべく多少の手を加える。 久々の「働くクルマ」。 さあ、どのように仕上げるかな?
Posted at 2011-01-19 22:26
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Posted at 2011-01-20 07:50
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Posted at 2011-01-20 00:43
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Posted at 2011-01-20 09:47
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