3.11震災前に日本を支えていたエネルギーは原子力だ。 温暖化ガス削減の為の日本の秘策「原子力」。 エネルギー資源を持たない日本にとっての魔法の技術「原子力」。 震災直後、それら日本の方向性と価値観が吹っ飛んだ。 日本という国家が大きく方向転換せざるを得なくなった瞬間だ。 そんな中でも、僕は原子力の段階的撤退こそが、日本の明るい未来を創るものだと考えていた。 将来的に自然エネルギーに置き換えるにせよ、それまでは最大限利用し続けるという考えである。 理由は、 ・原子炉を再稼働しようがしまいが、そこに放射性物質が存在する事には変わらない。 ・冷温停止中の原子炉であっても、電源喪失など緊急事態がおこれば、危険であることには変わらない。 ・原子炉停止中も、廃炉の時期まで維持管理コストは発生する。 等の理由から、有るものを利用する事が、経済的に理にかなっているからだ。 この夏、僕は衝撃的な体験をした。 府市統合本部「エネルギー戦略会議」で知り得た様々なデータである。 大阪維新の会として「2030年原発ゼロ」を目指していたわけではあるが、 僕はそんなものの実効性を全く感じてはいなかった。 むしろ、その問題点を洗い出すつもりで、その場に居つづけた。 しかし、様々なデータは、原発がこの国の足かせとなっているという事実を示していた。 原発の安全性はアメリカに遠く及ばず、蓄えられた使用済み核燃料は、近い将来、確実に電力会社の不良債権となり、ほとんどの電力会社が破たんするであろうという事実だった。 原発を止めれば、代替する燃料費で電気料金は上昇する。 原発を動かせは、隠れた不良債権が増大する。 どこにも、誰にもメリットはない。 僕が見たものは、一時の快楽の為に全てを失おうとしている愚民の姿だった。 真の原発コストと、化石燃料コストを比較すれば大差ない。 それは、原子力を持たない沖縄電力の電機料金が証明している。 化石燃料を使いながら自然エネルギーを実用化する方向へ進むのならば、論理的に今すぐ原発を止める事ができる! イデオロギーで、国会前に座り込むのではない。 数字を検証しての結果として、確固たる意思を示すのである。 しかし、次の選挙には僕らが見た数字は邪魔なのかもしれない。 日本維新の会はおそらく、脱原発の立場を明確にしない。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120909-00000001-gendaibiz-pol そして、エネルギー戦略会議の活動は結論を目前に停止された。 http://gendai.net/articles/view/syakai/138649 どうやら僕らは、見てはいけないものを見てしまったようだ。 今の時点で、古賀茂明氏や飯田哲也氏とぜひ会話したい。 僕は何をすべきだろうか? さて、選挙は近づいている。 政治家と呼ばれる人のほとんどは、そもそも志が高く、己を捨て日本を変えようと立ち上がった人たちだ。 しかし、実際に当選すると、次の選挙のための有権者の御用聞きと挨拶まわりが始まる。 理想とかけ離れた仕事は、いつの間にか人を変化させてしまう。 その人たちが、もう一度日本を変えるチャンスを与えられたとしたらどうなるだろう? 当然ながら、日本維新の会に鞍替えする人も多数出る。 塾生が勉強・準備する事によって、プロの政治家が焦り「正しい事」をやり始める。 僕ら塾生の役割は、ほとんど終了した。 僕は、当初のテレビ取材に対してもこう発言している。 「僕らの活動がブラフとなり、僕らは立つ必要がなくなるかもしれません」と。 それは予測の範疇ではあるが、この夏に学んだエネルギー戦略に関する知識を何かに使いたいものだ。
本日のロケも天気に恵まれた。 市街地走行、高速走行、車庫入れ、車庫出し、ガソリンスタンド、コンビニ等・・・。 けっこうタイトでした。 先ほど無事終了! 月末の放送が楽しみです。 一応、28日19:00ですが、大阪は放送日程違うのかな?
・・・というわけで、なんと僕の質問時間だけで20分を費やしたわけですが、2次会でも前出の民主党 森山浩之衆議院議員、自民党 竹本直一衆議院議員と、大阪維新の会 小林ゆうじ大阪府議会議員と盛り上がった。 小林議員はアスリートでもあり、今後もスポーツと政治で盛り上がる事は間違いなし! それにしても、英語をなんとかせにゃ恥じゃのう。。。 写真は、小林議員と。
この夏、2030年の原発依存度をどのようにするかといういわゆる「国民的議論」のなかでは、「ゼロシナリオ」「15 シナリオ」「 20-25 シナリオ」が用意された。 実はこのシナリオの中の原子力のコストには、今後行われる賠償コストや、追加安全対策費、事故リスクへの積み立て、増加する政策経費は含まれていない。 つまり、原子力が圧倒的に有利な数字が示されたにもかかわらず、国民の過半数がゼロシナリオを支持した。 それに対して民主党は、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」事を目標とした提言をまとめた。 2030年がいきなり2039年に変化した。 そして、原発ゼロ稼働は、「原発ゼロを可能とするように努力はするが、もし原発ゼロが可能だとしても、止めるとは言っていない」に変化した。 筋が通るどころか、ふにゃふにゃである。 民主党は2009年に国民の期待を集め、308議席を獲得した党である。 与党になるといったい何がおこって、こんなにふにゃふにゃになるのか? 昨日、民主党 森山浩之衆議院議員と、自民党 竹本直一衆議院議員に、与党になった瞬間に何が起きるのかを聞いてみた。 http://www.ustream.tv/recorded/25313453 1時間13分あたりから、僕が質問しています。
今日、国会議員さんたちが参加されるセミナーに参加する。 僕は民主党の議員に聞いてみたい。 議員になるような人たちのほとんどは、優秀で理想を持ってこの仕事を選んでいる。 2009年、民主党が308議席を獲得した時点でも、一部のばら撒き目玉政策を除いて、国民は大きく期待していた。 与党になった瞬間に、何があったのだ? 人を狂わすほど魅力的なものが、そこにはあるのですか?
日本の国際競争力が、10位まで落ちたそうだ。 多くはGDP比最下位という政府債務残高が問題なのだが、国内原発の運転停止措置を踏まえ、「電力供給」が前年の17位から36位に大幅に下がったという評価もある。 しかしね、考えても見てよ。 関西電力管内だって、大飯原発を再稼働せずとも充分な電力が賄えたじゃないの。 http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000159/159434/19.sanko2-1a.pdf 僕の予想すら大きく外れて、原子力が動かなくても、日本のエネルギー供給体制は盤石だったことを数値が示した。 36位だ? ふざけるなって! この夏、ただの一度でも計画停電があったか? どこぞの停電している国より下に見られる筋合いはない。 雰囲気だけで数値を作られては困るね。 ただし、エネルギーコストの話はこれまでも記述している通り、一旦原子力に手を染めた以上、動かしても動かさなくても今後のコストは上昇する。 これは認める。 さて、日本は再生可能エネルギーシフトをしていくわけだが、その間にやれることはすべてやらなければならない。 尖閣周辺の原油埋蔵量が1000億バレルという嘘っぱちはともかく、可採埋蔵量は32.6億バーレルはすぐに調査した方がいい。 魔法のエネルギー原子力で、結果として大きな負債を抱える事になった日本ではあるが、もう一度魔法を使うチャンスはある。