第5次沖縄振興計画に思う
May
16
オスプレイの配備の報道で、沖縄の方が「差別に他ならない」と言われているのを聞くと、なんだか寂しくなってしまう。
鳩山元総理がボロボロにした交渉は、今もおかしな方向に向かい、第5次沖縄振興計画というばら撒きは、自民党政権時代よりも悪い方向へ向かっているのではないだろうか?
沖縄本島には明らかに過剰な土木工事が行われ、のどかで美しい自然環境が残されている場所が少なくなった。
便利になった反面、地方からの車の流入が増えて那覇市内はパンク状態になっている。
また、通信網を始めとしたハイテクの基盤整備や、ビジネス教育が進んでいるとは言えず、自立した産業が発達していない。
振興策は一部の利権をめぐった使われ方しかしていないように見受けられる。
内閣府が出す「政府の沖縄対策」
http://www8.cao.go.jp/okinawa/index.html
という言葉をみると、この問題は国家として何かを成し遂げようとしているのではなく、やはり問題に蓋をしようという意識が垣間見える。
基地がある不平等をお金で解決しようとしても、それにより利益を受ける事業者以外には納得してもらえることは無い。
沖縄に基地負担が集中していると僕も思う。
しかし、基地が無くても良いかと言えばそうは思わない。
地理的な観点から、沖縄にはどうしても軍事基地が必要です。
そして、憲法上の制約から、その抑止力を含めた能力が高いのが米軍という事になります。
僕の個人的な意見は、法的問題はさておき、自衛隊がその任務を果たす事ができるならば、もっと単純な解決策が導き出されると思っています。
日本は終戦間際に、ロシアの侵攻により北海道の半分ほどある南樺太(当時の人口40万人)や、沖縄県の倍の面積がある北方四島を一瞬にして奪われています。
我々が油断を見せたならば、領土は一瞬にして消え去るものです。
そして、殺され、あるいは土地を奪われ追い出された人たちには、振興策もなにも文句を言う場所さえありません。
領土問題に理論的な正義などは存在せず、実効支配だけが主権を主張するものです。
我々は、他国を侵攻する事はありませんが、今ある領土はしっかりと防衛する必要があると考えています。