「がんになっても」がんサロンはなうめの10年…北陸中日新聞で連載してくださいました!
Jul
31
はなうめが始まって10年ということで、記者さんから連載記事の企画をいただいたのが春頃。
10年間やってきて印象的な場面は?
いろんな場面、いろんな人の顔が浮かんだのですが、パッとルーレットが止まったのが「なおちゃん」でした。
とにかく、はなうめを満喫してくれたし、いろんな人と仲良くなってたし、ほかの利用者さんと一緒に語れる人で、旅立つ3日前まで電話でお話ししてくれたり、最期までつながり続けてくれた人です。
記事にもありますが、なおちゃんに教えてもらったことが2つ。
虹をみた会に参加された時に、久しぶりに参加された女性のとっても素敵な笑顔を見て、
「自分もどんな時もああいうふうに素敵な笑顔でいたいと思った」と教えてくれました。
同じような経験をした人同士で支え合うピアサポートって、
困難の中にある時、自分はどんなふうにそこにいたらいいのか?
直接そのことを語り合わなくても、ロールモデルを見つけることができる。
こういう支え合い方もあるんだと知りました。
利用者さんの目線を知ったように思いました。
もう一つは、とにかく自分の好きなことをよく知っていて、小さなことをたくさん喜ぶ人だということ。
取材にも協力してくれた青年部メンバーとなおちゃんのことを思い出してみたのですが、どれも美味しいものをうれしそうに食べてるシーンばかり…
青年部でおいしいおやつをオーダーして食べたときがあって、
入院中のなおちゃんにも届けてオンラインを繋いだこともありましたが、
そんなときも身体はしんどそうだったけど、ど根性でエレベーターを降りて受け取りにきてたし、お母さんといる時もとにかく小さな面白いことを見つけて笑ってたそうです。
自分の好きなことをわかっていて、それを楽しめるってつよい!
つらいのは変わらないけど、その中に自分の好きなことがあるのとないのとでは毎日の生活が全く違うものになる。
何かを決める時自分の好きなもの・大切にしたいことを知っている方が選べる。
だから「好き」は小さなものがたくさんある方がいい。
これが、わたしファイルにつながりました。
最後に、
一緒に楽しい時間を過ごしてきた手芸部さんとの関係性〜からの肩パッド製作チーム。
作ってもらう人・作ってあげる人という関係ではなく、
試作品を使って報告するモニターと報告を元に工夫して捜索する製作部のようでした。
完成した時、うれしいはずなのに、なぜか3人のロス感がすごかった^^;
この時間がなくなるのが寂しいと言っていました。
誰にも言えない、はなうめのとっておきのエピソードだったのですが、
今回お母さんからぜひ記事にと言っていただけましたし、
私もきっとなおちゃんなら「誰かの役に立つなら」と言っているような気がします。
(ちがってたらごめんね)
はなうめの10年は利用者さんそれぞれが、
困難の中で、誰かとつながることで成長してゆかれる姿
これ以外のなにものでもありません。
そんなはなうめの10年を、連載3回では書ききれないくらい、いろんな人に丁寧に取材して、産みの苦しみを味わいながら書いてくださった記者の戎野文菜さん、ありがとうございました!
記事はこちらからも読めます
⇨がんになっても「闘病生活孤独にさせない」
⇨がんになっても「生活は普通がいい」
⇨がんになっても「つらさ共感支え合い」