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posted 2010-08-19 05:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
元デンヴァー警察署の刑事であり、今はイースト・コールファックス通の古書店経営者である<クリフォード(クリフ)・ジェーンウェイ>を主人公に据え、古書にまつわる事件を解明していくミステリーシリーズです。 シリーズ第一作目の『死の蔵書』は「ネロ・ウルフ賞」を受賞、本書は第5作目に当たります。 今回<クリフ...
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posted 2010-08-18 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<料理人季蔵捕り物帳>シリーズも、前作の 『おとぎ菓子』 に続き、本書で第8巻目になりました。 一膳飯屋塩梅屋の二代目主人として、四季折々の素材で料理を作り上げる描写は、江戸時代の世相を反映していて、読み応えがあります。 本書も4編の作品が連作でつながり、第6巻目の 『時そば』 では師走の落語会でし...
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週末に公園の木陰で読みました。 ダライラマに関した本を読むのは初めてでしたが、人柄だけでなく、考えもよくわかるお勧めしたい一冊です。 執着心・・・日本の禅では持つべきではないと普通言います。しかし、ダライラマは持つべき執着と捨てるべき執着の両方があると・・・ 向上心のあるこだわり・・執着は持つべき。...
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posted 2010-08-13 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<Gシリーズ>として第5作目の 『λ(ラムダ)に歯がない』 に続くのが本書ですが、正直このギリシア文字に始まるシリーズは、順番に読み継がないと全体構成の意味が分かりずらく、突然本書を読んだ読者は、戸惑う一冊だと思います。 冒頭、神社の境内にある高さ12メートルの松の木に首つり死体があるのを数学者の非...
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posted 2010-08-09 16:16
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
読み手は冒頭から、三つの断片的な挿話を読み、どのような物語が始まるのかわからない状況で読み始めなければいけません。 最初は、物語の主人公は<イヴ>ですが、彼女は生まれたときから耳が不自由です。趣味として始めた写真の世界で才能を発揮、彼女が撮影した一枚の写真を眺めているジャーナリスト<ナタリー>の場面...
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posted 2010-08-08 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
神戸に住んでいますので、本書の舞台となる阪急今津線もよく知っており、「西宮北口駅」から「宝塚駅」までの8区間(起終点駅含む駅数は10駅:今津・阪神国道・西宮北口・門徒厄神・甲東園・仁川・小林・逆瀬川・宝塚南口・宝塚)は、馴染のある沿線です。 この時間にして片道20分ばかりの距離(9.3キロ)ですが、...
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posted 2010-08-06 05:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
なんとも奇妙な展開で楽しませてくれた、『有頂天家族』です。 登場するのは、今はすっかり神通力が消え去り、空を飛ぶことができない天狗<如意ケ獄薬師坊>こと「赤玉先生」、人間でありながら「赤玉先生」の指導を受け、天狗と同じ能力を持つようになった<鈴木聡美>こと「弁天」、そして本書の語り手である狸の<下鴨...
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posted 2010-08-03 05:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は<真田省吾>22歳、過去に刑事であった父<皆川宗一>と母を自宅に忍び込んできた賊に銃殺され、自らも重傷を負いますが、担当刑事であった<山縣>の配慮で死亡されたこととされ、施設で育ち監察医の<真田>と養子縁組を組んだ過去を持っています。 <皆川>の事件を契機として、刑事を辞めた<山縣>は「ファ...
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posted 2010-08-02 06:33
日々是勉学
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らっち
7月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:1947ページ 日本社会の歴史〈下〉 (岩波新書) 気づき:百姓≠農民 気になる一文:これらを必要経費として年貢から落とすために、日常的に支出と収入を帳簿に記入した/大航海時代の人と物の流れに、家康は積極的に対応していた/文学の分野で名前の知...
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posted 2010-07-23 05:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
ピアノの黒鍵と白鍵のシンプルな表紙ですが、内容はなんとも複雑な構成で、驚愕のラストが待ち受けていました。 本書は、ミステリーの範疇だと思いますが、間違いなく音楽家<シューマン>の音楽論もしくはシューマン論かと思わせる展開が続き、読み終った段階で入念な伏線としての構成に驚かされました。 不幸な事故によ...