言わずと知れた2007年度の芥川賞作家の作品だ。
芥川賞受賞の前の2005年に文藝賞を受賞したデビュー作。
タイトルの語感から受けるロマンチックな部分は全くない。
大学中退の20歳の女の子と年上の喫茶店の女主人との話だ。
中退する女の子の心情というのは、
いつの時代も大体共通したものがある。
感受性の若干重い世代の心持を描いた作品ということだろう。
とにかく文章に歩止まりするようなところがない。
要するに重さのある言葉の並びがなく、
比較的軽い言葉を並べていくから、
一気に滑るように読めてしまう。
だからと言って薄っぺらな印象は受けない。
そこが芥川賞というところだろう・・・。
現代的な若者の感性というものをうまく紡いでるというところか・・・。
短編でもあるし一時間ほどですべて読めてしまう。
難しい言葉、言い回しは一切ない・・・。
もやもやした頭を掃除するにはけっこういいかもしれない。
作者のような女性と面と向かうと、
よほどしっかり話題を作っていかないと話は続かないだろうな。
そんな印象・・・。
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Posted at 2013-02-17 14:06
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Posted at 2013-02-17 17:15
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