トウショウヘイのトウの字が正常に反映されないですね。
「登」にしてアップ・・・。
冬休みになってすぐ読み始めたのがこの本・・・。
買っただけで読まれていない本が結構増えてしまって、
この休みに少し読み終わりたいと、
まずここからスタート・・・。
以前に「周恩来秘録上下」を読んで、
毛沢東から続く中国共産党内の暗闘史はかなり理解してきた。
毛沢東の陰険で残虐な性格にはなんとも寒気を感じたが、
この「登小平秘録」はまず「天安門事件」の顛末から始まる。
かなり詳しく事件の流れが書かれているが、
結局、登小平も革命第一世代であり、
毛沢東とイデオロギー的には変わらないということだ。
しかし、読み進むと断食まで結構した学生側にも、
いきすぎがあったということがわかる。
結局、登小平に武力平定を引き出させてしまったことで、
改革開放は完全に改革派の趙紫陽の失脚につながり、
大きく後退してしまった。
もちろん決行した登小平自身の改革開放も、
保守派の台頭で大きく後退する結果になってしまった・・・。
改革開放主義よりイデオロギーを選択した登小平は、
やはり毛沢東と同じ根のもとにいたということだろう。
この本は最初から中盤にかけて天安門事件とその後を書いて、
後半は、文化大革命時における登小平の動向を書いている。
失脚の時代から復活までだ。
この本には下巻があるので、
そこまで読まないと全体は見えてこないだろう。
しかし、一党独裁というのは政治家の残虐性丸出しだと思う。
野党がないからとにかく一つのバケツの中で相手が滅ぶまでやりあう。
そのもっとも残虐な政治家が毛沢東だ。
しかし、天安門事件の顛末は、
登小平の革命第一世代の残酷さがもろに出た事件でもあると思う。
一党独裁国家の怖さを十分分からせる事件だ。
これを一冊読むのに二日かかっても読み終えることができなかった・・・。
だんだんボケが進んできたかなぁ・・・、
と、ちょっとがっくり・・・。
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Posted at 2008-12-23 06:53
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