オリジナリティの強さ
Oct
16
いつもですと満席ですので、隣の人と肩が触れたりして気を使わなくてはならないのですが、今回は3分の1の乗客もいません。誰もが一人で3人分の席を独占できます。
現在私も正面のトレイにキーボードを乗せて叩いているところであり、左のトレイには配られたドリンクとスナック、右のトレイには本を置いています。
このような環境なら日本行きの8時間フライトも、ニューヨークからの6時間フライトも地獄でなくなるのになあ。
ANAが就航させた新型の787なら、地獄までいかずとも監獄程の快適さとなるのでしょうか。
後日談です。
着陸後、乗務員が歌を歌い始めました。
「ついに着陸したよ。皆さん。
オークランドだよ、ホイ。
皆さんとともに時間を過ごせて、うれしかったよ、ホイ。
また会う日まで、ご機嫌よろしゅう、ホ-イ」
こんな感じで一人で悦に入っておられる。
決して上手とは言えない中年男の歌声に誰も歓心している様子はないけれど、彼はオリジナルのサービスを披露してくれた。
何事もマニュアル通りで、そのイントネーションや文言の一言一句が型とおりでないと気が済まない日本のサービス業界と比較してしまう。
このようなオリジナルサービスは、毎度でないにしても5回に一回くらいの頻度でお目にかかる。
この辺りに合衆国の底力を見るような気がするのです。