長男のサッカーシーズンが終わり、昨日はその打ち上げパーティーがあった。
ピザでの夕食パーティーとなるのが、この国の定番。
その夜、4つのセレクト(選抜)チームの選手たちとその父兄たちが集まって、
シーズンを振り返ったり、コーチからの薫陶を受けたりした。
このコーチの選手への視点には驚いてしまったので紹介したい。
チームの内から一人の選手がMVP(最優秀選手賞)に選ばれて光栄を受けるのだが、
その選抜は誰もが意外と思う選手であったのだ。
彼のその時のスピーチはこんなものであった。
「さて、これからMVPの選手を紹介しよう。
彼は小さな選手だ。
決して目立つ選手ではなく、いわゆるヒーローではない。
得点をゲットする者でもなかった。
だが、彼のプレイはチーム全体のモチベーションを常に引き上げてくれた。
彼がいるからこのチームはここまでやって来れた。
チームメイトを信頼してボールを回す彼の役割が
他のプレイヤーを刺激してチームを支えたんだ。
誰のことを言ってるか分かるかい?
…………………(子供達からある1-2の名前が上がる)
MVPは、@@@のものだ。
私は彼をGeneral(将軍)と呼んでるよ。」
MVPは普通、得点王やキャプテンなど、
最も目立った働きをした花形選手に贈られる。
ところがこのコーチは、チームのモチベーションを引き上げた役者を評価した。
それは子供達の目からしても意外だったようだ。
彼は米国ナショナル・チームを指導した経験をもつ。
幾つものセレクトチームの指導を専門にする
プロフェッショナルのコーチである。
現象や結果だけを追わず、
「動機付け」がどこにあるを評価する彼の眼識に教えられること大であった。
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