ユニオンスクエアでのウガンダ子供達によるダンス
この日のサンフランシスコは快晴で暖かい。
1時間以上も市内を徒歩で徘徊し続けると顔から汗も吹き出て来る。
タオルを持参してこなかったのが悔やまれる。
10年以上にもなる友人に会いに行く。
私の頭を見て、
「ヘアカットが必要だね」と言ってくれて、
その場でカットをしてもらう。
$50以上はチャージするであろう彼のようなサロンを
自ら利用することはない。
高額料金にはそれなりの理由もある。
格安の美容チェーン店では、バリカンだけで済ましてしまうとことを
彼は数十本の髪の毛を束ねてはハサミを入れて行く。
もちろん結果が違う。
高級チェアに腰掛け極楽気分に浸っていると
これまで話したことのないようなディープな領域に会話は流れて行く。
60代前に思しきそのサロンオーナー男性はユダヤ人であるという。
ともに働いている奥様はクリスチャンであるので、
彼にしばしば改宗を勧めてくると言う。
「改宗という必要はないと思う。
同じ神なのだから」
そう私は答えたが、これには誤解を避けるための説明が必要だった。
聖書的なユダヤ教はキリスト教であること、
現在のユダヤ教はパリサイ派のものであり、
旧約聖書の教えから逸脱したものであることを伝えねばならなかった。
今回は時間もなくその機会を逸してしまったが、
今後彼とお会いする楽しみが一つ増した。
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