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高山右近と黒田官兵衛の信仰

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高山右近と黒田官兵衛の信仰
側近の石田三成から報告を聞いた秀吉は、
怒りを抱いて言う。

「右近のうつけめ、
このワシよりデウスを選びよった。」

「直ちに追放いたせ。」

「この秀吉に背くものがあってはならない。
それを存分に知らしめるのじゃ」

………………………………………………………………………………………

秀吉の銘により
京都での南蛮寺の打ちこわしが始まっていく。

領地を取り上げあっれた右近は
友人の庇護を求めて各地を流転したあと、

フィリピン・マニアに追放の身となり
移住後間も無くその地で最期を遂げる。

………………………………………………………………………………………

千利休に招かれた茶会での
官兵衛と右近の会話。

「私には右近殿の真似はできません。
殿下に面と向かって信心を貫くとは言えなかった。

信心ゆえに全てを捨て去ることはできない。
私は弱いのです。」

「官兵衛殿。人にはそれぞれデウスから与えられた使命がある

それを全うして下さい。」

……………………………………………………………………………………

秀吉の禁教令に真っ向から対峙し、一点の妥協も許さなかった右近。

それに対して信心を捨てるわけではないが、
迫害を受けるほどに公のものとせず
自己保身に比重を置く官兵衛。

一方が強く、他方が弱いとは断じられない。
一方が信仰者としての理想であり、
他方がまがい物であるとも単純に即断できないであろう。

この辺りの、棄教か死かの二者択一せざるを得なかった
当時のキリシタンの迷いと苦悩、

双方に主イエスはどう評価されるのか
という重いテーマを扱っているのが遠藤周作の「沈黙」であろう。

私の高校時代の国語教科書に掲載されているのを読んで、
激しく揺さぶられた当時のことを思い出す。

それにしても右近が官兵衛に言った言葉が深い。

ー 「人にはそれぞれデウスから与えられた使命がある

それを全うして下さい。」ー

これは信仰の真髄とも言っていい領域の言葉ではないか!

あのNHKが、このレベルにまでキリシタン信仰を調べ上げ
正確に描写しているのに驚かざるを得ない。

先回の大河ドラマ「八重の桜」でも
明治のキリスト教がほぼ正しく描かれていた。

Good Job NHK
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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