「花 燃ゆ」が始まりました
Jan
3
大河ドラマ「花 燃ゆ」が今日からスタートした。
舞台は幕末。
しかも明治維新を推進した長州の吉田松陰の妹、文がヒロインと聞いては血が騒いだ。
性懲りも無く、知ったかぶりでの批評を続けることになると思う。
第一回目のヤマ場は
藩校、明倫館での「学ぶ」意義についての議論。
幕府が禁書としている外国事情を著した本を密かに持ち込み、
西洋についてのあらゆることに興味を抱く青年たち。
長州の兵学者・吉田松陰と儒学者の小田村伊之助が初対面し
己の考えを塾生や先達者たちにトウトウと披露する場面。
現実路線よりも理想に燃える書生らしく、
その言い分は双方とも青臭くて仕方が無い。
今の時代にそんなことを言い出すものなら、
KYのレッテルを貼られるのがオチであろう。
逆にいうと、
このような切れ味のする真面目な議論が聞ける場が今の世代にないということか…
以下はドラマでの明倫館での一場面である。
(吉田松陰が塾生に問いかける)
「皆に問いたい。
「人はなぜ学ぶのか?」
…私はこう考えます。
学ぶのは、
知識を得るためでも、
職を得るためでも、
出世のためでもない。
人にものを教えるためでも、
人から尊敬されるためでもない。
己のためじゃ。
己を磨くために人は学ぶんじゃ。」
(後方で聞いていた小田村伊之助が発言する)
「恐れながら……
その本は私が持っていたものでございます。
江戸にて禁書と知りながら手に入れました。
…この本は、島国である日本国が何をなすべきかを教えてくれています。
禁書だからと言う理由だけで中身を読まず葬ろうというのは、
学ぶべき者の正しい姿ではありません。
人はなぜ学ぶのか……
お役につくためでも、
与えられた役割を果たすためでもない。
仮初めの安泰に満足して、
身の程をわきまえ、
無知で、
世間知らずで、
何の役にも立たぬ己のまま生きるなど
ごめんです。
なぜ学ぶのか…
この世の中のために、
己がすべきことを知るために学ぶのです。
私はこの長州を、
日本国を守りたい。
己を磨き、
この国の役に立ちたい。
そのために学びたい。
まだまだ学びたい。」
……今後のドラマの展開が楽しみです………