京都市陶磁器試験所で作られた艶消釉玉取獅子花瓶である。時代は約100年前の1896年から1919年の間に製作された。実は、左の灰色の玉取獅子文花瓶は13年前に購入したのだが、マークが不鮮明で誰の作品かわからなかった。数年後に同じ物が共箱付でオークションに出てきたので京都市陶磁器試験所で製作された物だとわかった。しかしながら、そのときのオークションの記録がなかったので、2011年に行われたコペンハーゲン展において日本のアールヌーヴォー陶磁器としての出展が見送られてしまった。
で、先日、今度は右側の赤色の玉取獅子文花瓶がオークションに出てきたのである。こちらはマークも鮮明で共箱付だったので、悩んだが結局また購入した次第である。絵柄も微妙に異なっており、こういう風に一緒に並べてみるとやはり購入してよかったなと改めて思う。
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