縦幅11cm、横幅9cmの真珠貝小皿です。これはデンマークのビング&グロンダール(B&G)というメーカーが1900年頃デザインしたものです。デンマークではこれを「ash tray」と呼んでしますので、灰皿として使うのかもしれません。左のカモメ柄はB&Gのデザイナー、ファニガードが1892年にテーブルウェア用にデザインしたシーガルです。全て釉下彩で描かれており、当時はヒットしてB&Gの名前を有名にしました。
さて、実は写真の小皿は2枚ともB&G製ではありません。いずれも香蘭社製です。やはり全て釉下彩で描かれています。右のような金と銀の真珠をのせている小皿はB&Gにはありません。香蘭社独特のデザインです。この真珠の間にタバコを置けば、灰皿のようにも見えます。
当時の日本のメーカーは売れる輸出用陶磁器のデザインを模索していて、このような売れていたヨーロッパの陶磁器を一生懸命コピーしていたのです。すばらしいですね。
P.S. 真珠の金と銀は上絵付けです。
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Posted at 2009-01-21 07:10
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Posted at 2009-01-22 16:54
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