ウィーン・フィル 音と響きの秘密
Jun
18
ウィーン・フィルを含めて3大オーケストラといわれる残りのベルリン・フィルはちゃんとベルリン・フィルハーモニーホールで、オランダ、アムステルダムのコンセルトへボー管弦楽団も、ちゃんと地元のホールで聴いた。いずれも、すばらしい音の響きであった。
この本を読むと、やはりウィーン・フィルの音と響きをコンサートホールで一度聴きたいとあらためて思う。まあ、その前に紹介され推薦されているCDを少しずつ聴いていくほうが先かな…。
「音楽を奏でる”響き”は、もともと存在しているものではなく、造り出すもの、生成するものである」と書いているが、これは最近ガムランをほそぼそと演奏していても感じるところである。下手でも同じ曲を同じメンバーで毎週練習し、1年かけて音楽を作り上げていった演奏は、多少失敗しても楽しく充実感がある。まあ、こう感じられるようになったということは、それだけ、みな少しずつ進歩しているということかもしれない。
そして、最後に「フルトヴェングラーの警告」や「アメリカの病」としてのアメリカのオーケストラのコンサートの画一化に対する批判とそれがグローバル化しているクラシック業界への警告を述べているが、これも近年のバリ島のガムランにも当てはまるような気がする。
Posted at 2010-06-18 23:38
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Posted at 2010-06-19 08:54
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