May
4,
2016
光ファイバー工事(備忘録として)
光ファイバー工事はキャリアの幹線が殆どで、社内LANでは普及はイマイチである。
光はすくれた特質があり、寿命も長い。
ところが初期の段階で悪徳工事業者が工事価格を異常に釣り上げ、それがもとで
普及が阻害され、最後は工事業者全体がダメになってしまった。
工事は簡単ではないが、ちゃんとトレーニングをうけ、それなりの機材を使えば、
それほどハードルは高くない。しかし、前述の悪評がたたり、都市圏以外では
業者が育成されていない。
光はケーブル本体は同じでも、プラグは大きく変化している。メタルがRJ-45が延々と
続いているのとは対照的である。
更に単芯のみで送受信が可能なWDM技術が開発され、方式がどんどん進化している。
しかし、最も重要な事は通信の安定性である、これは物理的な予備を用意するなど
の根本的な対応が不可欠であるが、工事現場を知らず、まして施工経験のない
エンジニアが理論を振り回しているだけで一向に普及しない。
日本最大のキャリア会社の先端技術が時々マスコミで報道されるが、そのうち実用
化されたのはほんの僅かである。これは現場を知らないのが第一原因ではないのか。
一例をあげる。
光ファイバー通信経路は長距離であるため、経年変化やその他の要因を考慮し
予備線を入れるのが鉄則であるが、施工時にはこの予備回線の検査をするため
工数が倍増する、いや倍以上の時間と手間が必要だが、それを設計側はしっかり
理解していとはとても思えない。
某周辺機器メーカーのページを見ると、単線での通信WDMの記事内にコストが削減
される云々があったが、説明文をよく読むと、まるで工事の実態を理解していないこ
とがわかる。
先端技術の普及には施工に関する具体的なノウハウが必要であるが、これが
まるで不足している。理論とそれを現場に落としこむ部分の研究が日本では
根本から欠落しているように思える。
スピードと精度の高い仕事にはレベルの高い技術者(職人)が必要、監督者は
施工技術のみならず通信理論の知識が不可欠、この意識と必要性の認識が
設計者になさすぎる。
※光の予備線の検査法は弊社までおたずねください
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