とある地形を測量していると あることに気づいたのです 測った地形を立体的に表すと あるものが現れてきたのです ここの地面が揺れるのは 地震だとばかり思って…… すぐに私たちは逃げました ぐわっー と、地面は叫び立ち上がったのです 私たちは巨人そのものを測っていたのです
さあ、新しい詩を書こう そう思い意味がわかりにくい 個性のない感じで綴ってみても 新しいくもない詩ができあがり 途方にくれる言葉は 正直であることを教える それなら何を語るため 生まれてきたのだろう、なんて さも自分を強調したのなら 吐き出した無意味が尖り 胸に刺さってくるのだから なかなか詩は使いこなせない それでいい、と言っている自分もいて 所詮は鼻歌のように 気張らず、走らず、怒らず、頬を緩ませ 自然の自分をさらけ出せばそれでいい 詩は自分を越えない言葉しか認めず もし越えたとしてもそれは新しい詩ではなく 詩人が亡くなってから詩が成長するという話だ さあ、いつもの詩を書こう
そんなわけで こんなわけで 僕は生きています 一生懸命になるほど 失敗ばかりしては よく笑われます そんなわけで こんなわけです いいのです 慣れてしまいました 悲しくもありません 笑ってもらえますから そんなわけで こんなわけで 僕は生きています なんとか生きています
僕の消費 金曜日の仕事帰りには 自分へのご褒美 コンビニでカシューナッツを その他、衣食住で掛かる失費っ 僕の生産 ああ、仕事ってことか あまり世間では役に立っていないけど 生産者ということにしよう と、いうことで僕は なんとなく生きているひとだけど 社会人なんだろう
あの子は僕の不思議だった 雨が降っても降らなくても 赤い傘をさしていた 公園の広場にぽつんと立って この街の風景になっていた 僕はいつも通り過ぎながら眺めていた あの子はもういない 今でも赤い傘を見ると想い出す 僕はなぜあの子へ友だちになろうよと 言えなかったのだろう
面白くない詩だと ご意見をいただくことが多くなり まあ、その通りなんだけど 教えてくださることにとても感謝をしている 最近、そう思えるようになった 言いにくいことをあえて伝えてくださるのだから 幸せなことじゃないか 私自身の否定をしているわけではない 勘違いをしてはいけない こんな自分のために有難いことだ 現状を指摘してくださることに感謝だなあ どうしたんだ元気だせよ 励ましの言葉なのだからありがたく頂戴しなければ この感覚は幸せを感じる発見だよな これっ私にとって新しい感覚だ この収穫はとっても大きい気がする なんかワクワクしてきたなあ 私はこれからバージョンアップしそうな予感に 久しぶりに微笑むことができた 詩は書き続けよう
とっても頭の中がごちゃごちゃになり 何をやるにも中途半端になっている 詩を書くことを逃げ場所にしているような 軌道修正のために心を癒しているような つまらない自分をしているような 元気のない自分を 客感視できることには救われている ふと自分をリセットをしたくなる 積み上げてものを壊したくもなる 重荷をすべて忘れたくなる 真っ白い落書き帳を目の前に置きたくなる そして経験のないことをしてみよう 何も書かなくていい ただ眺めている目的の中で 詩を書かぬ世界も自分に与えてあげよう 今はそれが足りていない気がしている
君が望む俺の詩を考えながら ペンが走り出すことはない 詩を書いている時に 悪いけど君は必要ないのさ 詩はサービス精神の芸術だけど 君に合わせて色をつける訳ではなく 俺の色が君に合うかどうかだ だから嫌われることもあるし 好かれることもある そしてそんなことに惑わされない それが一番に大事なこと 必要なのは集中力とワクワク感 出来上がった詩は旅をさせ次の準備へ入る あとは集中力で遊ぶだけだ
難解、意味深、抽象 行けば行くほど 個性を殺して お前はカッコいい景色を 書いて満足している 単純、意味なし、どんと来い 行けば行くほど バカを晒して お前はそのままの景色を 書いて満足している ひとの自由に文句を言うのは そりゃ、その詩がちょっと 気にされているんじゃん いいじゃん、いいじゃん ひとりに一個ある真実 どんなに曲がった詩でも どんなに真っ直ぐな詩でも 自分に向けようが 誰かのために向けようが けっきょく満足や充実に 上も下も右も左もなく 詩を書くだけだ