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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

光/影/光/影

thread
なぜだろう
夜のひとりぼっち
さっきまでの賑やかな時間は
紺青の空へ昇り雲にでもなったのかい

光と影の影
嫌いじゃないけど
僕が膨らませた声がたくさん
聴こえて来る寂しさがクルクル回って

どっちも僕
すぐ変わるんだよ
光の時間は影の時間を消して
影の時間は光の時間を消しながら進む

光と影の光
嫌いじゃないけど
僕が背伸びした声がたくさん
聴こえて来る虚しさがクルクル回って

なぜだろう
昼の忙しい夢中に
さっきまでの静まった時間は
琥珀の間へ滑り光にでもなったのかい

#詩

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僕の頭の中では。。。

thread
僕は「君の頭の中は幸せだね」とか、
「君の頭の中は平和だね」なんて言われます

これは褒め言葉なのでしょうか
それとももっと物事をしっかり見なさい
と、いうことなのでしょうか
もしかしたら僕のことを羨ましいなんて
思っているのでしょうか
なっ、わけないないですね

どうでも良いんです
なんと言われても良いんです

僕は僕である僕が好きなんです
疑問なんてありません
自分が幸せでないと
誰も幸せになんて出来ません

現実は夢、夢は現実
そりゃ苦しいこと、辛いこと
僕にもあるけどそこで疲れない
生きている逞しさに憧れるのです

そうです
「僕の頭の中は幸せっ!」
「僕の頭の中は平和っ!」
と、叫びたいくらいなのです

#詩

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ぼくと君の石

thread
ぼくが河原で石を投げるのは
みんながやっていたから
その場の空気に
合わせている訳じゃないんだよ

わかるかい
ぼくは投げる石自身の運命に
とても拘るんだよ

四角なのか
三角なのか
丸なの
イビツなのか
キレイなのか
軽いのか
重たいのか
それともぼくと同じなのか

投げてみた感覚でしか
その出会いの相手が誰なのか
わからないんだよ

ぼくは何個も何個も投げたよ
でも見つからないんだよ
ぼくの石は

わかっていたんだね

君がぼくに手渡す石は
手の中でしっくりしていたんだ
たぶん遠くまで飛んで行きそうな
そんな予感はあったんだ

ほらね

君がいう

君がぼくを教えてくれる
ぼくも君をよく知っているよ

投げてみなこの石を

ほらね

ぼくがいう

#詩

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のって

thread
捻りもない言葉……
春の風

ぼくのカラダは
吹かれ舞って
どうしよもないを越えた
ふあっとした気分さ

ああ、見えているよ
仲のよい猫ちゃんたち

初々しいカップルが
手を繋いでいるよ

そんなに勢いよく
子どもはだれを見て走って
ニコニコしているのだろう

友だちだろうか
お母さんか
お父さんか
兄弟だろうか

幸せな時間はキラキラして
ぼくをどこまでも連れて行く

春の風

別れの向こうに希望があって
ぼくは今
どこまでも吹かれ舞って
どうしようもないを越えて行く

#詩

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ポエムタイム/ああ、仕事五分前だ。。。

thread
右から左に流れれば
右から左に歌うひと
左から右へと歌うひと
あるいは上から下へと歌うひと
もしかしたら下から上へと歌うひともいるかもしれない

そこが詩の面白いところだ
わけわからなくなってしまうと表現が自由になる
その感覚を大事にすると心にいい感じで隙間ができ
そよ風が抜けたりするのだからやめられませんね

あと十五分で仕事の時間なのに
桜の花びらが一枚
気持ちよさそうに飛んでいるのだから

そよ風を感じて詩を認めブログに投稿!

#詩

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一個という新天地

thread
久しぶりに勢いのある詩が書けた。自分でもこれは一体なんていう詩なんだ、と思ってしまうくらいに意外性に驚く。読者は笑うか沈黙するかだろう。しかし、この表現しきれた感じをどう伝えたらいいのだろう。自己満足をすでに越えていて、超えているって感覚だ。自分の知らない自分に出会う時、詩を書くために呼吸をしているんだ、と強く思う。最上級の幸せってやつだ。

それでも詩をいつでも捨てれる覚悟はある。書けるうちは書く。もし書けなくなった時に哀しみではなく、喜びであるくらいに毎日を詩に打ち込む。媚びるな、詩にも媚びるな、それが俺の新天地的覚悟だ。

詩の後に何かあるとしたら、何があるのだろう、なんて野暮なことは考えない。生きる力は自分という作品の表現だ。モノに近づくことが人間にとって自然体であるような気がする。別に心を売るということではない。一個になることである。

納得いく詩が書けたというのにまた難しくなってしまう。まあ、これも一個になるための精進なのだろう。


#詩

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平に反射する喜び

thread
蔑む内に安心を得る
儚くも拙く冷たい青の心情に
あなたは近づいて微笑み
パンを半分にしてさし出す

貧しさから飛び立つ心
存在の価値と喜び
温かな時間は輝きを放つ
初めて知る奉仕の心

もし僕のポケットに
数枚のコインがあるのなら
僕以外の存在への喜びを想像しよう

その喜びがなにより
生きているってことに気づく

そんな幸せになる話を聴いたんだ
君も聴きたいだろ
今度一緒に聴きに行こう
けしてお金の話じゃないよ

#詩

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これまでと言う花

thread
「それまで」と言われ
「これまで」と死んでゆく

君は僕のことを残念な奴で
花咲く前に朽ちたと思っている

花咲く意味を知らぬは悲しいこと
光ばかり見て影でこっそり
伸びやかに咲き誇っている姿を見落とし
ああ、もったいない

「これまで」と言う花の名も知らず

#詩

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好きな言葉ちゃんぽん詩

thread
好きな言葉を集めたら
どんな詩になるのだろう

ふわふわ青
あなたの元気は僕の元気
イメージは気楽
鋭く刺すような心の矢印
ボロボロ黄昏
所詮ゼロでいいじゃん
裸の王様
人生山あり谷啓(ガチョーンのオジさん)
バスケ部、野球部、ペッパー警部
浅葱色の君
美しい妊娠線
イマジン
暇人的贅沢
物足りない心情の叫び
負の癒し
感情七味
鮮やかなこんちくしょう
俺って誰?
芸術は爆発失敗の人生だ
グラスの底に顔がない方がいい
愛という言葉は吐き出した途端、嘘という言葉に変わる
どうでもいいけどよ、それ美味そうだな
四十一歳の春だから元祖天才ボカボンのパパだから、パパだから

こんな詩になった
自分でもよくわからないが
悪くないと思ってしまう自己満足に酔いしれる

#詩

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若気の討論

thread
二十代の頃
友と「本物」の存在について
ああでもない、こうでもない、と
討論になった

彼は本物なんてない派
私は本物あり派
けっきょく、どっちでもいいじゃないか
そんなところには落ち着かなかった

彼は本物も偽物もないだろう
音楽でも詩でも受け手次第なのだから
ましてや上手い下手より
好みの世界なのだから、と

私はこりゃ凄えなあ
そう思うものが本物で
それ以外は偽物だ、と

意外と表現の作品位置というか
価値観が違っていると勝手に感じた

たぶん彼の懐は広く浅く
私は狭く深いのだろう、と

違うから面白かったのかもしれない
だけど彼はそれから私と絡まろうとはしなかった
自分の世界を構築して行きたかったのだろう
そう思ったに違いない、と

そして三十年がたち
本物について考えてみたが
「偽物」と言ったのは若さだったのか
傲慢な考え方をしていたようだ

彼は「好み」という言葉を使い
私は「本物」という言葉を使った
ただそれだけのことを今さらながら気づく
熱き若さは時に恥ずかしかったりするものだ

#詩

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