エドガー・H・シャイン著「問いかける技術」を読み進めながら(Day3)「質問と人間関係」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村よしおです。

引き続き今日もエドガー・H・シャイン著

「問いかける技術」

を読み進めて行きます。


今日の大きなテーマは

「質問と人間関係構築との関わり合い・関係性」

1.質問と人間関係構築
2.「謙虚さ」とは
3.「問いかける」とは


1.質問と人間関係構築

(1)我々は自分がしゃべることに一生懸命になる「自分が話す文化」の中にいるので、相手に質問するのが得意でない。

(2)質問せずに一方的に話すことは、相手を上から見下ろすような格好になる。

(3)一方、質問するという行為は会話の相手に力を与えると同時に、一時的に自分を弱い立場に置くことになる。

(4)主導権を相手に渡し、相手がその主導権を受け取ってくれたことで、こちら側には先ずは「信頼」が生まれる。その信頼の気持ちが相手に伝わり、相手はこちら側を信頼しようという気持ちが芽生え、信頼関係が生まれる。

(5)実用を重んじ、合理的に問題を解決しようとする現代社会では、人間関係の構築より、課題の解決や遂行が重要だと考えてしまう。


2.「謙虚さ」とは

謙虚さには三種類ある。

(1)基本的な謙虚さ
①伝統を重んじる社会では、その人の地位は出自や社会的な立場で決まってしまう。

②その地位や立場を理解し、礼儀をつくし、一定の尊重をもって接する。このような場合に示されるのが「基本的な謙虚さ」である。

(2)任意に示す謙虚さ

①個人の努力によって社会的な地位を築くことができる社会では、自分よりも明らかに多くを成し遂げた人物に対して人は謙虚になる傾向がある。

②しかし、こういう態度を取るかどうかは、個人の自由である。

(3)今ここで必要な謙虚さ

①私はあなたを頼っているとする。「今ここで必要な謙虚さ」は、私があなたに対して抱いている思いである。なぜなら私のゴール達成や必要な情報を、あなたが持っているからである。

②誰かの力を借りなくては仕事を完結できない時、その人と仕事に関してはざっくばらんに話せる関係を築いておくことが重要である。その時に「今ここで必要な謙虚さ」が活用できる。

③支援を求めやすい風土をつくることは、組織やチームの上司・リーダーの責任の一つである。

④チームとして適切なコミュニケーションが円滑に行われるような人間関係の構築は、リーダーの「謙虚に問いかける」を率先して実践する姿勢が欠かせない。

⑤部下をはじめとする自分よりも地位の低いメンバーに、自分は実質的に頼っているという事実を認識する。


3.「問いかける」とは

(1)「訊く」「質問する」とは若干異なるニュアンス

(2)「問いかける」という行為は、相手に対して興味や好奇心を抱くという態度から導かれる。

(3)相手を誘導したり、煙に巻いたり、相手を困らせる問いや、質問に見せかけた意見でもない。

「謙虚に問いかける」ことの具体例は明日以降にご紹介します。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村でした。

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