会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day7)「財務経理パーソンの落とし穴」

ブラックホール?
わな?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

そして今日は昨日の続き、

第一部:財務・経理部門の役割

章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(完了)
3.財務経理パーソンの視点(本日)


「財務経理パーソンの視点」

今日の章立て
1.大切にしている価値観(完了)
2.仕事を通じて何が見えるか?(完了)
3.財務経理パーソンの落とし穴(本日)


「財務経理パーソンの落とし穴」

今日の章立て
1.数字への拘りが仇になる
2.理論だけでは人は動かない
3.経理部門の論理に閉じこもり、上の視座を失いがち


1.数字への拘りが仇になる

(1)数字で語る、数字を活用して事業活動を見ることができるのは、ある意味で経理パーソンの特権。

しかし、余りに数字に拘ることで「木を見て森を見ず」のような、狭い視点に陥ってしまうことがある。

(2)数字のつじつま合わせに多くの時間を使ったり、つじつまが合わない状況にやる気を失ってしまう部員もいる。

学生時代の算数・数学の試験で、割り切れない解答に出くわした際に「この答えは間違っているに違いない」と思ってしまうことがある。しかし日常扱う数字、特に生き物である会社の数字は、全て「割り切れない」数字ばかりである。


2.理論だけでは人は動かない

(1)理路整然として、数字で説明が効く、ということはビジネス上では利点ではある。しかし、数字の収まりが良いことと、それで人が動くかどうかは別である。

(2)「理論的に正しい」=「人が納得して動く」と勘違いしてしまうことがある。

これは私自身の苦い経験でもある。人は論理ではむしろ動かないことの方が多い、というのが私の実感値。

(3)数字を使うのは飽くまで、一つの「手段」と捉えた方が健全。数字が先行しすぎると事業展開にブレーキとなってしまうことがある。

米国企業で昔一時期、「MBA社員が会社をダメにする」と批判された時期があった。大げさな表現ではあるものの、一部真実を語っているようにも感じる。


3.経理部門の論理に閉じこもり、上の視座を失いがち

(1)経理部門内では使う言語も発想も似たり寄ったりなので、部員間のコミュニケーションは比較的楽である。

しかし、経理部門から外へ一歩出れば、専門用語や概念が通じない、感覚が異なる人がいるのが当たり前。経理部門は、実は一種独特な人間の集まり、と捉える方が正しいと感じる。

(2)従って会社数字や利益の源泉を理解しているからと言って、傲慢になってはいけない。会社を運営するための一つの「機能」であるくらいに考えておく方が健全だ。

(3)経理という世界に余りにどっぷり浸ってしまうと、外の世界が見えなくなってしまう。そして、より上位の視座を持つ機会を失ってしまうリスクもある。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day6)「仕事を通じて見えるもの」

たかがお金、されどお金!
お金はヒトの本性をあぶりだす?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

そして今日は昨日の続き、

第一部:財務・経理部門の役割

章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(完了)
3.財務経理パーソンの視点(本日)


「財務経理パーソンの視点」

今日の章立て
1.大切にしている価値観(完了)
2.仕事を通じて何が見えるか?(本日)
3.財務経理パーソンの落とし穴


「仕事を通じて何が見えるか?」

今日の章立て
1.社内のヒト・モノ・カネなどの「リソースの流れ」が見える
2.会社利益の源泉が見える
3.お金の扱い方で「人となり」が見える


1.社内のヒト・モノ・カネなどの「リソースの流れ」が見える

(1)企業や組織が有する資源(リソース)の切り口として、しばしば「ヒト・モノ・カネ」が挙げれらる。最近はこれらに加えて「情報」もあるかも知れない。

(2)経理取引を帳簿に記帳する過程や、その成果物である財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)を作る・見ることで、これらの流れや活用され方が見える。

(3)分かりやすい例を挙げるとすれば、工場部門でのモノとお金の流れ。

①工場では資材を調達してきて、②工場で製品を作り、③お客様へ出荷して、④その代金を回収する、という一連のプロセス(Value Chainと表現される)がある。

それぞれの工程において、何に、どれくらいの「資金」と「人員」を投じているのか?これを一覧することが出来る。そしてその全体像から様々なことが見えてくる。


2.会社利益の源泉が見える

(1)会社・企業の目的・存在理由の一つは「利益」を上げること。正確に表現すると、お客様に価値を提供することで、その対価を得ることが出来て、それが利益の源泉になっている。

(2)上記、工場部門の実例を使って、利益というものを捉えてみると分かりやすい。

製品を生産するValue Chainを簡略化して、①工場では資材を調達してきて、②工場で製品を作り、③お客様へ出荷して、④その代金を回収する」とした。

このプロセスには様々なコストがかかっている。

①調達した材料自体の購入代金はもちろん、調達部の人件費もかかっている。

そして②実際、製品を製造する工場内では、本当に様々なコストが発生している。機械設備のコスト(減価償却費という形で計上)、機械を動かす人件費、電気代・水道代なので光熱費は分かりやすい例だろう。

③完成した製品をお客様へ出荷・届ける作業にも色々なプロセス・人手が介在していて、それらはもちろんコストである。

④そして最後に届けられた製品が正常に稼働・機能すればお客様は喜んで代金を払ってくれる。しかし、製品の不備があれば、代金の回収に時間を要したり、時と場合によっては返品されて、不良製品を改修しなければならなくなってしまうかも知れない。ここにも多くのコストがかかる。

(3)このように様々に要したコストを「金額」という切り口で合計し、売値との差額が利益となる。さて、この時もし利益がマイナスだったら、つまり赤字だったら、皆さんはどう考えるか? 何をどうしたら良いのか?、と想いを巡らすだろうか。

(4)この疑問に答える情報・データを経理パーソンは握っている。どんなプロセスにどれほどのお金と人が関係しているのか?これが一目瞭然。従って、何をどうすれば赤字から黒字へ転ずることが出来るか、が手に取るようにわかる部署と言える。


3.お金の扱い方で「人となり」が見える

(1)もう一点、30年以上に渡り経理部門で仕事をしていて感じた興味深いことがある。それは「お金を扱う人々の所業」である。分かりやすく表現すると、お金を扱うとその人の別の一面や本性が見えたりする。

(2)会社では「予算制度」が導入されていることが多く、部や課レベルで自分たちである程度使途を自由に設定できる「予算」というものが設定されている。

もちろん、会社がその部課に当てがったお金ではあるが、その部署の役割を果たすために目的を自分たちで決めて良いお金である。

(3)そういうお金に対する態度に「人となり」が表れるのだ。部下と食事や飲み会に出かけた際には割り勘にするにも拘らず、会社の接待費は一桁違っても予算満額を使おうとする部長さん。

(4)一方、会社のお金は神聖化して、必要経費にも拘わらず一銭も手を付けず、やるべき役割を果たすことに消極的な課長さん。

(5)これらは極端な例ではあるが、お金という「魔物」を前にするとヒトは、元々持っている性格をあからさまにさせる力があるのだろうか?経理パーソンは、このような人間臭い場面にも多く遭遇する仕事なのである。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day5)「経理パーソンとして大切にしている価値観」

経理パーソンが大切にしている「価値観」
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

そして今日は昨日の続き、

第一部:財務・経理部門の役割

章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(完了)
3.財務経理パーソンの視点(本日)


「財務経理パーソンの視点」

今日の章立て
1.大切にしている価値観(本日)
2.仕事を通じて何が見えるか?
3.財務経理パーソンの落とし穴


1.大切にしている価値観

(1)精度

①経理パーソンとして重要な素養は「精度」や「正しさ」への拘り。「何となく、この数字が変に違和感を感じる」「何か収まりが悪い」という直感が実は重要。

②「精度」「正しさ」というのは、何を以ってそれらが保たれているのか? 実はそれを担保するのは、実務的には簡単なことでない。

そこで経理パーソンは様々な方法で「数字の検証」をする手立てを見つけようと努力している。


(2)論理性

①精度をどう担保・保証するのか?という点においても、数字が導かれた論理性やストーリーは非常に重要。

なぜなら、そのストーリーの質や中身によって「論理性」を支えることが可能になるからである。

②外資系企業の経理の世界では頻繁に「story behind the numbers」と表現される考え方がある。

これは数字の向こう側、隠された事実や背景をきちんと理解して初めて、数字の「意味」が理解できる、ということ。


(3)数字で語る

①数字というものは一種「冷徹」なもの、感情・表情が感じられないような気がする。

なぜなら、当たり前だがその数字自体はそれ以上でもそれ以外でもない。「10」は地球上のどの場所でも「10」であり、絶対的なもののように感じる。

②しかしその数字には、その数字が組み上げられるまで「何か」があり、その物語を語り、相手に伝えるために数字がある。つまり数字は何かを伝えるための「道具」と私は捉えている。

③そう考えると「10」という数字が大きいのか、小さいのか?増えたのか、減ったのか?

他の数字と比較したりすることにより、その数字の「評価」が分かれたり、「解釈」が異なってくる。ここが数字を扱う仕事の面白さ、醍醐味である。


ではまた明日!
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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day4)「国内企業 vs. 外資系企業」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き今日も、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

そして今日は昨日の続き、

第一部:財務・経理部門の役割

章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(本日)
3.財務経理パーソンの視点


「財務・経理部門は何をしているのか?」

今日の章立て
1.財務・経理の仕事・守備範囲(完了)
2.国内企業と外資系企業の違い(本日)


「国内企業と外資系企業の違い」

今日の章立て
(1)財務(資金調達)機能の位置づけ
(2)経理部門の守備範囲の違い
(3)外資系企業ならではキャリア機会


(1)財務(資金調達)機能の位置づけ

①前々回「財務」とは、資金調達を行う部署とお伝えしました。国内企業は、通常は日本に本社があります。(最近は東証上場企業であっても、海外に本社機能を持つ会社も出てきていますが。)

そして、資金調達の基本機能は本社が所有することが多く、効率的なことから、財務機能は本社である日本本社にあることが多いです。

②一方、外資系企業の場合、本社機能は日本以外の海外にあります。国内企業と同様の理由で、外資系企業の日本法人に財務機能を持たせている会社は多くはないと考えられます。

実際、私の勤務経験のある米国系企業の数社でも、米国本社がグローバルな観点で財務を統括していました。実際の財務オペレーション(約定や借入手続きなど)は日本で実行するものの、総量管理やリスク管理などはあくまで米国本社です。


(2)経理部門の守備範囲の違い

①残念ながら私は、国内企業での勤務経験が無いので正確には分からないですが、友人・知人の経理パーソンによる情報では、国内企業と外資系企業とでは、経理部門の守備範囲は異なるようです。

②国内企業の経理部門は純粋な経理機能、つまり会計報告のための業務を担う。一方、外資系企業は報告のための「財務会計」に加えて「管理会計」も守備範囲であることが多いです。

③管理会計の業務とは、例えば予算編成、予実管理、中期経営計画の策定などに代表される「プランニング系」の業務です。これらの役割について国内企業では「経営企画部」などが所管することが多いようです。


(3)外資系企業ならではキャリア機会

①グローバルな観点に立って、本社で対応すべき機能を本社へ集約するという発想は外資系では普通です。(恐らく国内企業の立場に立てば、日本に本社機能を集約するということ。)

そして、其々の国に特化した業務は分散するのは理にかなっています。従って、会計報告の業務は、一定の会計ルールに従って記帳すれば良いので、実は本社で集約できる可能性が高い機能です。

この発想がERP(Enterprise Resources Planning)という基幹系統合情報システムを、外資系企業がこぞって導入した理由の一つです。

そして一方、其々の国や拠点ごとに特化すべきなのは「収益管理」なので、管理会計の機能により注力した組織戦略が外資系企業では展開されているのです。

②この背景からすると、経理パーソンの「キャリア構築」の観点では、国内企業と外資系企業とでは自ずと違いが生じるということになります。

③外資系企業の経理パーソンは、報告目的の財務会計に加えて、管理会計のスキルや経験が培う機会が与えられます。

様々な業務を扱うことで、多忙を極める可能性は高いですが、一方、長い目で見ると経理担当役員やCFO(Chief Financial Officer、最高財務責任者)への道にも繋がっているとポジティブに捉えることも可能です。


ではまた明日!
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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day3)「財務・経理の仕事・守備範囲」

資金調達?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、これまで余り馴染みの無かった皆さんに、異なる視点や考え方をお伝えして行こうと思います。

全体を下記のような流れで書き綴っています。

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

そして今日は昨日の続き、

第一部:財務・経理部門の役割

章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物(完了)
2.財務・経理部門は何をしているのか?(本日)
3.財務経理パーソンの視点


「財務・経理部門は何をしているのか?」

今日の章立て
1.財務・経理の仕事・守備範囲(本日)
2.国内企業と外資系企業の違い
3.財務経理パーソンが大切にしていること


1.財務・経理の仕事・守備範囲

(1)財務 vs. 経理

「財務」という言葉と「経理」という言葉を、何となく同じような意味・範疇で使ってしまうことがあるが、正確に言うとかなり異なる。

業務範囲という観点でざっくり言うと通常、財務は「資金調達」に関する業務、経理は会社の経理取引を会計帳簿に記帳することに纏わる業務、である。


(2)お金や数字を扱う業務とは?

双方ともお金にまつわる業務、つまり数字を扱う仕事なので、正確に数字を扱うことが求められる。従って経理パーソンは、金額が「正しい」とか「差異の有る・無い」ということに関心が高い。

それだけに神経を使う業務ではあるが、経理パーソンは「数字が正しい」「整合が取れている」と言う状態に一種の快感・心地よさを感じる人たちである。

従って「細かい性格」な人、と思われていることが多いが、逆にそうでないと業務に支障をきたすこともあるので、一理も二理もあると言える。


(3)財務、及び、経理関連の業務

①財務業務は一言で言うと「資金調達」、つまり新株発行や社債発行などによって市場からお金を調達する、又は、金融機関からの借り入れなどが基本業務。

なお、ピンと来ないかもしれないが、お金を調達するためには材料や商品を調達する時と同様に「調達コスト」が掛かる。それは金利だったり、市場からの期待コストだったりする。

②経理業務は、会社で発生した事柄を、経理取引として認定し、金額を算定し、それを帳簿に記帳する。記帳は通常は「複式簿記」という手法で書き込んでいく。

昔は本当に手で帳簿に書き込むという作業をしていたが、現代では当然ITシステムを使っているので「電子的」に書き込んでいく。その時を経理パーソンなら誰でも知っている「仕訳」というフォームに表現して、記帳していくのが一般的。


(4)経理取引とは?

①ここで「経理取引」と表現したのは、会社で起きている事象の全てを帳簿に記帳しているわけでは無い、と言う点。

経理取引とは簡単に言ってしまうと「会社の財産の増減に関わる行為」のこと。機械設備を購入したり、従業員に給与を払ったり、お客様から売上代金を回収したり、などはもちろん立派な経理取引。

②しかし、例えば「新入社員が4月1日で入社した」事象は会社にとってはビッグ・イベントではあるが、経理取引には該当しない。

なぜなら社員が増えただけでは会社の資産・財産が増えていないからである。

この点は、会計の世界で実は大きな話題になっているトピックと大きく関係している。なぜなら企業・組織にとって非常に「ヒト」という重要な財産を、会社の評価に反映できていないことの課題である。この点は後日、詳述したいと考えている。

続きはまた後日に。


ではまた明日!
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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day2)「経理部門の成果物」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日アナウンスさせて頂いた新シリーズ

「経理部門から見える会社・社会とは?」

私がプロコーチとして独立する以前、30年以上に渡って従事していた財務経理職。

この仕事を振り返りながら、実務家としての「財務経理パーソン」の視点を、お伝え出来ればと考えています。

このシリーズの全体の流れは以下を想定しています。なお、学術的な視点というより、飽くまで実務者の視点での内容となりますので、ご了解ください!

(仮)全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」
第三部:経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

今日のテーマは

「第一部:財務・経理部門の役割」


章立て
1.財務諸表:経理部門の成果物
2.財務・経理部門は何をしているのか?
3.財務経理パーソンの視点


1.財務諸表:経理部門の成果物

(1)財務会計と管理会計

①会計の世界には大きく分けて「財務会計」と「管理会計」というものがある。

財務会計は端的に言うと会社の財務状態の「報告」を目的としている。一方、管理会計はその名の通り「管理」、即ち会社や事業を管理することを目的としている。

②従って、財務会計は基本的にはいかなる会社・企業でも準備する必要がある一方、管理会計は企業のニーズによって準備したりしなかったりする、任意のものである。

③また財務会計の報告対象はいわゆる「利害関係者」と呼ばれる人たちで、株主を筆頭に債権者や取引業者などである。

もちろん従業員も自社の業績に興味関心は高いので、利害関係者と言える。


(2)貸借対照表と損益計算書

①財務諸表の代表例は「貸借対照表」「損益計算書」。

②お小遣い帳に喩えるのであれば、貸借対照表はある時点(通常は月末・年度末)の残高を示す。一方、損益計算書は収入と支出から利益(儲け)を示す。

貸借対照表が「ストック(残高)」を表すことに対比して、損益計算書は「フロー(流れ)」を示す、とも表現される。

③財務会計は報告を目的としているということは即ち、他社との「比較」が出来ないと意味がなさない。

そこで財務諸表の作成に当たっては統一された一定の開示ルールがあり、それを遵守することが求められる。

④会計帳簿は会計ルールに従って事実を記帳することが求められているが、「事実」というものが「言うが易し、行うが難し」である。

また会計数字の品質は当然求められているが、どこまで「精度」を追求すべきなのか? 

ここは非常に重要で、かつ、深い論点である。そして実はここに「経理パーソン」の存在意義がある。

発生している事象(会計帳簿に載せるべき取引)を単純に記帳するならロボットでも出来るはず。ここにヒトの「判断」が介在する。これが経理部門で働く醍醐味の一つである。(後で再度、話題にします。)

⑤一方、管理会計は社内のためのものであることから、このような統一ルールはなく、管理ニーズに応じて様々な様式が作成しうる。金額以外の情報・データも活用されることが多い。(例えば、人数や時間など)


(3)税金の計算

①税金の計算に財務諸表(損益計算書)が活用されるが、そもそもの目的が税金計算のためのものでは無いことから、様々な調整が必要となる。

税金計算用の会計帳簿を準備する企業もあるほど、これらには大きな違いがある。

②なお、税当局はなるべく多くの税金を徴収したい、一方、企業側はなるべく税金は税金は少額、または支払いを先送りしたい。この思惑の違いを巡って、「大人のバトル」が現場で行われている。

続きはまた次回へ。

ではまた明日!
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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day1)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から始まる新シリーズは、これまでと少し趣を変えて、私が以前就いていた仕事を振り返ってみたいと思います。

私が30年以上に渡って会社で従事していたのは

「財務・経理」

という仕事です。

なぜ今、過去の自分の仕事を振り返るのか?

「財務・経理」という部署は、会社・組織の規模や業種・業態に拘らず、必要とされる部署・機能です。

しかし必要な部署・機能であるにも拘らず、私の30年以上の経験から言えるのは

「社内で、あまり好かれている部署や職業ではない」

ということ。

30年以上携わっている私としては、ちょっぴり残念な気持ち。

そこで、このシリーズでは「財務・経理」の存在意義を再確認するとともに、財務経理部門以外の方々、特に社長・経営者・管理職の方々の立場に立って、

- 財務経理部門の人たちと、どう付き合ったら良いのか?
- 財務経理という機能をどう活用したら良いのか?

を皆さんにお伝えしたいと思います。

明日から何回かに分けて綴っていこうと考えていますが、全体の流れは以下のようなイメージです。

但し、途中で気が変わって加筆修正されるかも知れません。予めご容赦ください。

(仮)全体の流れ・章立て
1.財務・経理部門の役割
2.財務経理パーソンの「ありたい姿」
3.経理財務部門とどう付き合うか?(活用方法)

ではまた明日!
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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day6、Final)「多重知能理論の活用法」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

先日に引き続き、今日も

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めています。

構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?(完了)
3.8つの知能(1)&(2)(完了)
4.多重知能理論の活用法


今日は、このシリーズの最終回。そしてテーマは

4.多重知能理論の活用法

今日の章立て
1.知能の働きは「組み合わせ」
2.多重知能理論を活かした学習
3.自分の多重知能を活かすためには


1.知能の働きは「組み合わせ」

(1)前回までに8つの知能について触れてきた。8つの知能はそれぞれ独立しているものの、我々は特段意識せず、8つの知能を同時に活用している。

(2)伸ばしたい知能があるのであれば、今持っている、活用している知能を上手く使いながら、その能力を更に伸ばすための活動(仕事や勉強)をするのが良い。

(3)一例を挙げると「独学で新しい言語を、参考書とラジオ番組を使って習得する」場合、伸ばせると期待できる知能は、①言語的知能、②博学的知能、③音楽的知能、である。


2.多重知能理論を活かした学習

(1)個人個人が持つ「知能個性」を活用する。知能個性とは、人が持っている知能の強弱や、職業によって求められる8つの知能の強弱のこと。

(2)一人一人異なる知能個性を持っているので自ずと、物事を学ぶ際のアプローチ(これを「エントリーポイント」と呼ぶ)は個々人で異なる。つまり、それぞれの人の得意、受け入れられ易い方法で学んでいくことで、学びやすくなる。

(3)例えば、何かを学ぶ際に「実技や経験から導入する」方法と「本やデータ、資料など活字から情報を集める」方法のどちらが有効か?という視点を持つと良い。

(4)つまり、複数のエントリー・ポイントを準備しておくことで、学習効果を高めることが出来る。

(5)物事を理解する時には「6つのエントリー・ポイント」がある。例えば、英語を学ぶためのエントリー・ポイント(EPと略す)を挙げると以下の通り。

①説話的EP:物語・文章を読んだり、聞いたり、書いたり、話したりする。

②論理的EP:英語の文法や定型句を学ぶ。

③根拠的EP:英語に関する歴史や起源などを調べて学ぶ。英語を使って調査する。

④審美的EP:海外の絵画の鑑賞や批評などを英語で読んだり、創作活動をする。

⑤経験的EP:英語のソフトウェアを使ったり、英語でインターネット検索する。

⑥共同的EP:英語で会話しながら、他者と共同作業する。英語でグループ活動する。


3.自分の多重知能を活かすためには

(1)8つの知能を我々は、日常生活においては意識していない。また、それらを伸ばそうとも特段は考えていない。

(2)しかし、折角持っている8つの知能なので、意識することで伸ばすことが出来る。

(3)そのための方法として、以下のような方法が考えられる。

①解決したい課題や答えを導き出そうとした問題について、ひとつ答えが出た後でも、別の方法や答えを探してみる。その時にいくつかの答えを導き出す際に自分のどんな「知能」を使っているかを考える。

②何かを学ぼうとする際に、幾つか異なった複数の方法を試してみる。例えば英語を学ぶ時に、どんな方法だったら自分にとって最適な方法かを探りながら、様々な方法を試してみる。

「多重知能理論」のシリーズは今日で終了です。いかがでしたでしょうか?

ではまた明日!
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今日は都会のオアシスを訪れてみました!

東急大井町線「等々力」駅
23区内唯一の渓谷
駅から徒歩3分、とは思えない!
多摩川河川敷から東急田園都市線を臨む
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

コロナの勢いも落ち着きつつあるので、少しずつ「駅ウオーキング」を再開しています。

え、駅ウオーキング?

はい。駅を基点に、駅からそれほど遠くないルートを、ぐるっと歩く散策のこと。

ウオーキングを趣味?としているうちの妻と私は、「東京再発見」のウオーキングを続けています。

さて、今日は都会のオアシス(と私が勝手に命名)である

「等々力渓谷」

を訪れてみました!

東京23区内に「渓谷」?

正直申し上げて、少し訝しく思っていた私ですが、訪れてみて

「これは、凄い」

東急大井町線「等々力駅」から、何と徒歩3分!

まるで駅近マンションの案内広告のようですが、本当にそうなんです。

東京、それも世田谷区にある「等々力渓谷」には、まるでタイムスリップしたような雰囲気が広がっています。

私がくどくどと説明するより、実際に訪れて頂くのが手っ取り早い。

言い古された表現ではありますが、都会の喧騒からの逃れて、ほっと一息の時間をどうぞ!

なお、帰り道は、多摩川へ出て、そのまま河原沿いの道を経て東急田園都市線「二子玉川駅」へ。

そこは思い切り、都会でした笑!

やはり私は、自然が好き。それも沢山の自然が好き。

そう実感した道程3時間ほどの「駅ウオーキング」でした。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day5)「8つの知能(2)」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めています。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?(完了)
3.8つの知能(1)&(2)
4.多重知能理論の活用法


今日のテーマは

3.8つの知能(2)

8つの知能をそれぞれ、以下の切り口で説明していきます。

(1)適性
(2)知能の詳細
(3)知能が活かせる職業
(4)伸ばすための活動

昨日は8つの内、4つの知能について記述しました。今日は以下、残りの4つの知能です。

今日の章立て
5.博物的知能
6.身体・運動的知能
7.対人的知能
8.内省的知能


5.博物的知能

(1)適性:知識

(2)詳細:①自然物を認識・理解する、②物事を識別する

(3)職業:①科学者・工学研究者、②医師・看護師・獣医、③農家・漁師、④料理家・パティシエ、食品衛生管理者、⑤建築デザイナー・ビル管理人

(4)活動:①本や図鑑を読んだり辞書を引いたりする、②情報を纏めたり、人と情報交換・説明をする、③森や山で活動する、家庭菜園やガーデニングをする


6.身体・運動的知能

(1)適性:運動

(2)詳細:①自らの意思で運動・眼球運動、②身体運動の連携をする

(3)職業:①スポーツ選手・スポーツトレーナー。インストラクター、②演奏家・指揮者・歌手、③声優・大工・工場作業員・整体師、④福祉介護職員・ケアワーカー・ホームヘルパー、⑤モデル・DJ・ダンサー

(4)活動:①スポーツをする、②演劇をする、③楽器を演奏する、④細かな手作業をする、⑤ウオーキング、ジョギング、ジムで運動する


7.対人的知能

(1)適性:他者の感情

(2)詳細:①他人の感情を理解し解釈する、②人と周囲の人の環境の関係性を理解する

(3)職業:①販売員・店長・レストラン接客・料理長・受付案内、②理容美容師・不動産仲介人・警察官、③福祉介護人・保育士・幼稚園教諭・看護師、④エステティシャン・手品師、⑤指揮者・DJ・編曲家

(4)活動:①人と話題を共有する、②人と食事をしたり、懇親会に参加する、③書いた文章を人と見せ合う


8.内省的知能

(1)適性:自己認識

(2)詳細:①自分を理解し、世界との繋がりを知る、②向上心を持ち、変化する環境に合わせる

(3)職業:①シンガーソングライター・演奏家、②画家・イラストレーター・写真家・漫画家、③脚本家・新聞記者・漫画家、④農家・料理研究家・パティシエ、⑤俳優・アイドル

(4)活動:①履歴書や日記・ブログを書く、②自己評価や自己分析をする、③今年度の目標の一覧を書く


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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