「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day6、Final)「多重知能理論の活用法」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

先日に引き続き、今日も

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めています。

構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?(完了)
3.8つの知能(1)&(2)(完了)
4.多重知能理論の活用法


今日は、このシリーズの最終回。そしてテーマは

4.多重知能理論の活用法

今日の章立て
1.知能の働きは「組み合わせ」
2.多重知能理論を活かした学習
3.自分の多重知能を活かすためには


1.知能の働きは「組み合わせ」

(1)前回までに8つの知能について触れてきた。8つの知能はそれぞれ独立しているものの、我々は特段意識せず、8つの知能を同時に活用している。

(2)伸ばしたい知能があるのであれば、今持っている、活用している知能を上手く使いながら、その能力を更に伸ばすための活動(仕事や勉強)をするのが良い。

(3)一例を挙げると「独学で新しい言語を、参考書とラジオ番組を使って習得する」場合、伸ばせると期待できる知能は、①言語的知能、②博学的知能、③音楽的知能、である。


2.多重知能理論を活かした学習

(1)個人個人が持つ「知能個性」を活用する。知能個性とは、人が持っている知能の強弱や、職業によって求められる8つの知能の強弱のこと。

(2)一人一人異なる知能個性を持っているので自ずと、物事を学ぶ際のアプローチ(これを「エントリーポイント」と呼ぶ)は個々人で異なる。つまり、それぞれの人の得意、受け入れられ易い方法で学んでいくことで、学びやすくなる。

(3)例えば、何かを学ぶ際に「実技や経験から導入する」方法と「本やデータ、資料など活字から情報を集める」方法のどちらが有効か?という視点を持つと良い。

(4)つまり、複数のエントリー・ポイントを準備しておくことで、学習効果を高めることが出来る。

(5)物事を理解する時には「6つのエントリー・ポイント」がある。例えば、英語を学ぶためのエントリー・ポイント(EPと略す)を挙げると以下の通り。

①説話的EP:物語・文章を読んだり、聞いたり、書いたり、話したりする。

②論理的EP:英語の文法や定型句を学ぶ。

③根拠的EP:英語に関する歴史や起源などを調べて学ぶ。英語を使って調査する。

④審美的EP:海外の絵画の鑑賞や批評などを英語で読んだり、創作活動をする。

⑤経験的EP:英語のソフトウェアを使ったり、英語でインターネット検索する。

⑥共同的EP:英語で会話しながら、他者と共同作業する。英語でグループ活動する。


3.自分の多重知能を活かすためには

(1)8つの知能を我々は、日常生活においては意識していない。また、それらを伸ばそうとも特段は考えていない。

(2)しかし、折角持っている8つの知能なので、意識することで伸ばすことが出来る。

(3)そのための方法として、以下のような方法が考えられる。

①解決したい課題や答えを導き出そうとした問題について、ひとつ答えが出た後でも、別の方法や答えを探してみる。その時にいくつかの答えを導き出す際に自分のどんな「知能」を使っているかを考える。

②何かを学ぼうとする際に、幾つか異なった複数の方法を試してみる。例えば英語を学ぶ時に、どんな方法だったら自分にとって最適な方法かを探りながら、様々な方法を試してみる。

「多重知能理論」のシリーズは今日で終了です。いかがでしたでしょうか?

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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今日は都会のオアシスを訪れてみました!

東急大井町線「等々力」駅
23区内唯一の渓谷
駅から徒歩3分、とは思えない!
多摩川河川敷から東急田園都市線を臨む
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

コロナの勢いも落ち着きつつあるので、少しずつ「駅ウオーキング」を再開しています。

え、駅ウオーキング?

はい。駅を基点に、駅からそれほど遠くないルートを、ぐるっと歩く散策のこと。

ウオーキングを趣味?としているうちの妻と私は、「東京再発見」のウオーキングを続けています。

さて、今日は都会のオアシス(と私が勝手に命名)である

「等々力渓谷」

を訪れてみました!

東京23区内に「渓谷」?

正直申し上げて、少し訝しく思っていた私ですが、訪れてみて

「これは、凄い」

東急大井町線「等々力駅」から、何と徒歩3分!

まるで駅近マンションの案内広告のようですが、本当にそうなんです。

東京、それも世田谷区にある「等々力渓谷」には、まるでタイムスリップしたような雰囲気が広がっています。

私がくどくどと説明するより、実際に訪れて頂くのが手っ取り早い。

言い古された表現ではありますが、都会の喧騒からの逃れて、ほっと一息の時間をどうぞ!

なお、帰り道は、多摩川へ出て、そのまま河原沿いの道を経て東急田園都市線「二子玉川駅」へ。

そこは思い切り、都会でした笑!

やはり私は、自然が好き。それも沢山の自然が好き。

そう実感した道程3時間ほどの「駅ウオーキング」でした。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day5)「8つの知能(2)」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めています。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?(完了)
3.8つの知能(1)&(2)
4.多重知能理論の活用法


今日のテーマは

3.8つの知能(2)

8つの知能をそれぞれ、以下の切り口で説明していきます。

(1)適性
(2)知能の詳細
(3)知能が活かせる職業
(4)伸ばすための活動

昨日は8つの内、4つの知能について記述しました。今日は以下、残りの4つの知能です。

今日の章立て
5.博物的知能
6.身体・運動的知能
7.対人的知能
8.内省的知能


5.博物的知能

(1)適性:知識

(2)詳細:①自然物を認識・理解する、②物事を識別する

(3)職業:①科学者・工学研究者、②医師・看護師・獣医、③農家・漁師、④料理家・パティシエ、食品衛生管理者、⑤建築デザイナー・ビル管理人

(4)活動:①本や図鑑を読んだり辞書を引いたりする、②情報を纏めたり、人と情報交換・説明をする、③森や山で活動する、家庭菜園やガーデニングをする


6.身体・運動的知能

(1)適性:運動

(2)詳細:①自らの意思で運動・眼球運動、②身体運動の連携をする

(3)職業:①スポーツ選手・スポーツトレーナー。インストラクター、②演奏家・指揮者・歌手、③声優・大工・工場作業員・整体師、④福祉介護職員・ケアワーカー・ホームヘルパー、⑤モデル・DJ・ダンサー

(4)活動:①スポーツをする、②演劇をする、③楽器を演奏する、④細かな手作業をする、⑤ウオーキング、ジョギング、ジムで運動する


7.対人的知能

(1)適性:他者の感情

(2)詳細:①他人の感情を理解し解釈する、②人と周囲の人の環境の関係性を理解する

(3)職業:①販売員・店長・レストラン接客・料理長・受付案内、②理容美容師・不動産仲介人・警察官、③福祉介護人・保育士・幼稚園教諭・看護師、④エステティシャン・手品師、⑤指揮者・DJ・編曲家

(4)活動:①人と話題を共有する、②人と食事をしたり、懇親会に参加する、③書いた文章を人と見せ合う


8.内省的知能

(1)適性:自己認識

(2)詳細:①自分を理解し、世界との繋がりを知る、②向上心を持ち、変化する環境に合わせる

(3)職業:①シンガーソングライター・演奏家、②画家・イラストレーター・写真家・漫画家、③脚本家・新聞記者・漫画家、④農家・料理研究家・パティシエ、⑤俳優・アイドル

(4)活動:①履歴書や日記・ブログを書く、②自己評価や自己分析をする、③今年度の目標の一覧を書く


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day4)「8つの知能(1)」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めています。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?(完了)
3.8つの知能(1)&(2)
4.多重知能理論の活用法


今日のテーマは

3.8つの知能(1)

8つの知能、それぞれについて幾つかの切り口で説明していきます。その切り口は以下の通りです。

(1)適性
(2)知能の詳細
(3)知能が活かせる職業
(4)伸ばすための活動


今日の章立て
1.論理・数学的知能
2.言語的知能
3.音楽的知能
4.空間的知能


1.論理・数学的知能

(1)適性:論理・数字

(2)詳細:①物事の原因・影響・結果の関係性、因果関係を理解する。②数学的計算をする。③根拠的・科学的な説明と考察

(3)職業:①弁護士、②会計士・経理事務、③科学者・研究者、④新聞記者・ジャーナリスト、⑤プログラマー

(4)活動:①数学の問題に挑戦する、②レシピに沿って料理を作る、③トランプゲームや買物かごの中身の合計を暗算する


2.言語的知能

(1)適性:文字・言語

(2)詳細:①読書・書物・会話を処理する、②自分の考えを文字で表現する、③人と会話し、内容を理解する。

(3)職業:①旅行・観光ガイド、②編集者・新聞記者・脚本家、③心理カウンセラー、④広報担当者、⑤落語家

(4)活動:①文章の編集・校正をする、②読書感想文・日記・ブログを書く、③プレゼンテーションをする


3.音楽的知能

(1)適性:音楽・音・リズム

(2)詳細:①耳に入る音や音楽を処理する、②音のパターンを認識する

(3)職業:①演奏家・歌手・シンガーソングライター、②音楽の先生、③プロデューサー、④声優・俳優、⑤ダンサー・スタジオミュージシャン

(4)活動:①歌を歌う、口笛を吹く、②楽器を演奏する、③作詞・作曲をする


4.空間的知能

(1)適性:視覚・空間

(2)詳細:①物事を視覚的に理解・想像・表現する、②物の持つイメージと意味の関連性や影響を理解する

(3)職業:①建築デザイナー・インテリアコーディネーター・大工、②画家・写真家、③ゴルファー・野球選手、④自動車整備士、⑤手品師

(4)活動:①風景画を描く・写真撮影をする、②ルービックキューブ・ジグソーパズルをする、粘土で物を作ったり彫刻する、③地図を見て行動する・迷路を解く


残りの4つの知能は、明日以降で触れることにします。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day3)「多重知能理論とは?」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めて行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めて行こうと考えています。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説(完了)
2.「多重知能理論」とは?
3.8つの知能
4.多重知能理論の活用法


今日のテーマは

2.「多重知能理論」とは?

今日の章立て
1.多重知能とは?
2.8つの知能と脳の部位との関係
3.知能個性と職業
4.知能を伸ばすためには?


1.多重知能とは?

(1)人間は皆それぞれ、脳の各領域に対応した8つの知能を持っている。そして、これらの知能はそれぞれ大いに伸ばすことが出来る。

(2)IQ(知能指数)との違いは、知能を単一と捉えるか、複数あると捉えるか、である。

(3)8つの知能はそれぞれ独立している。それら8つの強弱が人の頭脳の表す個性となる。

(4)従って、「ふたりの内どちらの知能が高いか?」という問題は、多重知能理論ではそもそも成り立たない。


2.8つの知能と脳の部位との関係

(1)論理的・数学的ー左側頭葉と右頭頂葉
(2)言語的ー左側頭葉と前頭葉
(3)音楽的ー右側頭葉
(4)空間的ー後頭葉と頭頂部の右半球
(5)博物的ー左頭頂葉
(6)身体・運動的ー小脳、大脳基底核と運動皮質
(7)対人的ー前頭葉、側頭葉の右半球と大脳辺縁系
(8)内省的ー前頭葉、頭頂葉と大脳辺縁系


3.知能個性と職業

(1)知能個性とは、人が持っている知能の強弱や、職業によって求められる8つの知能の強弱のこと。

(2)プロフェッショナルとは、能力が突出しているのではなく、様々な知能を活用して能力を発揮している状態。つまり複数の知能を組み合わせて使うのがポイント。

(3)特定の知能が強い人が、ある特定の職業に従事している傾向はある。しかし、弱い知能を使っていないという訳ではなく、ある程度万遍なく使っている。


4.知能を伸ばすためには?

(1)学びを通じて、知能を伸ばす。

(2)自分の知能の強弱を理解した上で、学びの焦点を検討する。

(3)自分に合致した学習方法を選ぶ。人によって得意な方法とそうでない方法がある。

(4)好きなことや得意なことに重点を置いて学ぶのも一法。

(5)知能を伸ばそうとするよりも、職種や科目などの「領域」での能力開発を行うことが、結果としてそれに関連する知能を伸ばすことに繋がる。

(6)一つの分野・領域を極めることで、多くの知能を強化できることもある。


ではまた明日!
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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day2)「言葉の定義と導入解説」

「多重知能理論」の入り口はこちら!
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日から始めた新しいシリーズ。

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分をブログに綴って行きます。

このシリーズの全体像は、こんな感じで進めて行こうと考えています。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義と導入解説
2.「多重知能理論」とは?
3.8つの知能
4.多重知能理論の活用法

今日のテーマは

1.「知能」などの言葉の定義と導入解説

(1)多重知能理論:全ての人間には8つの知能が備わっている。8つの知能とは、
①論理・数学、②言語、③音楽、④空間、⑤博物、⑥身体・運動、⑦対人、⑧内省である。

(2)知能:「人が問題解決を行う際に使う力」と定義(ガードナー博士)

(3)知能とは、ある一定の方法で情報を処理する「生物心理学的潜在能力」と考えた。つまり、潜在能力を活性化することにより、知能は伸ばせる。

(4)8つの知能の強弱が、その人の知能の個性となる。

(5)潜在能力を活性化させるには、特定の領域の能力開発を行えば良い。

(6)特定の領域:「領域」とは職種や部門、科目、学科、コースなどのこと。また「領域の活動」とは、仕事や授業などを実践すること。

(7)一つのことを学べば、その過程で知能が使われて、潜在能力も伸びる。

(8)我々は時間を費やすことで8つの知能の全てを伸ばすことが出来る。

しかし、人生の時間が有限なことから、自分が好きなこと・得意なことを重点的に伸ばすのが良い。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」(Day1)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から別の書籍による

「好みを本を読み進めながら」シリーズ

をスタートします。

このシリーズは、ある著書を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分をブログに書き留めていく、というものです。


今回採り上げる書籍は

「自分の強みを見つけよう『8つの知能』で未来を切り開く」

です。

この書籍は、ハーバード大学のハワード・ガードナー博士によって体系化された

「多重知能理論」

について書かれたものです。


なお今回のシリーズでは、少しアプローチを変更します。

これまでとは異なり、キーポイントを単純に読み進めながらではなく、全体を俯瞰した上で、「多重知能理論」を理解することに焦点を絞って記述します。

即ち、「知能」に関する学術用語の定義を適宜紹介しながら、多重知能理論を理解するための重要項目を記述していきます。

全体構成は下記のような流れを想定していますが、より理解しやすくするために途中で、構成を変更するかも知れません。あしからずご容赦ください。

(仮)構成・章立て
1.「知能」などの言葉の定義
2.「多重知能理論」とは?
3.8つの知能
4.多重知能理論の活用法

ではまた明日!

「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day13、Final)「事業承継の肝はソフトな経営資源」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き

「いちばん優しい事業承継の本」

を読み進めて行きます。そして今日はこのシリーズの最終回。テーマは

「事業承継の肝はソフトな経営資源」

章立て
1.ソフトな経営資源を捉える意義
2.人脈の引継ぎが鍵
3.代表交代をセレモニーに仕立てる


1.ソフトな経営資源を捉える意義

(1)「見えざる経営資源」「簿外に資産」とも称されるソフトな経営資源だが、これを見つめ直すことは即ち、自社の存在意義を理解すること。

(2)「当社はいかにして社会から存在を許されているか」「何のために経営をしているのか」を再度問うことにつながる。

(3)「売上・利益」はあくまで結果であって、そもそも社会に存在が認められ、価値を提供しているから利益が出ている。

(4)一方、社内という観点では、「ソフトな経営資源」は将に、これまでの先代社長たちが苦労して創り出した、積み上げてきたもの。その歴史を振り返り、現在に至るまでの道のりを理解することも重要である。


2.人脈の引継ぎが鍵

(1)ソフトな経営資源には様々なものがあるが、実務的な事業承継の視点では「人脈」の引継ぎが鍵。

(2)自社の世代交代もさることながら、顧客企業や取引企業も同様に世代交代は進むもの。現社長同士の関係は既知だったとしても、その次の世代同士が同様の関係をが構築できるかは分からない。

(3)従って、なるべく早いタイミングで顔繫ぎなど人脈の構築は着手したい。人間関係の構築は時間のかかるものだと心得る。


3.代表交代をセレモニーに仕立てる

(1)会社代表のアナウンス、外部への情報提供のタイミングは、ぜひ「セレモニー」化したい。顧客企業や取引会社など関係する方達を招いて、「感謝の会」「引退式」と称して大掛かりに実施したい。

(2)これは現社長、並びに新社長の双方に意義がある。新社長にとってはお披露目と同時に本人のコミットメントの場。

(3)一方、現社長にとっては、事業承継が完遂したことの報告と共に、現社長の自分自身の切り替えの意味がある。もう会社経営は後継者に委譲したのだ。そし自分は次の人生を歩むのだ。この二つを自分自身へコミットする場でもある。


このシリーズでは「事業承継」について綴ってきました。いかがでしたでしょうか?

これは私の個人的な意見ではありますが、事業承継を成功させるためには、次の3つがキーワードだと感じました
「準備」
「対話」
「早めに着手」

それでは、このシリーズは今日で終わりです。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day12)「ソフトな経営資源の事業承継(2)」

知的資産経営報告書?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き今日も

「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を拾って、ブログに書き綴って行きます。

今日のテーマも昨日と同様

「ソフトな経営資源の事業承継(2)」

章立て
1.知的資産経営の意義と効果
2.「知的資産経営報告書」とは
3.知的資産経営報告書の作成のメリット


1.知的資産経営の意義と効果

(1)知的資産は競争力の源泉であることを認識し、活用することが重要。

(2)どんな企業であっても保有するリソースは有限。増してや中小企業はなおさらである。そこで社内外の関係者の力を取り入れ、連携しながら経営を進める。

(3)経営者の想いを社内で共有すると共に、金融機関や取引会社などの外部の関係者とコミュニケーションを図りながら事業活動を行う。


2.「知的資産経営報告書」とは

(1)知的資産が事業の方向性や成否を左右する要因となり得ることから、知的資産の有り様や活用方法を社内、及び社外との関係という視点で纏めたもの。

(2)従って「知的資産経営報告書」は、内部マネジメントツールとしての役割と、外部コミュニケーションツールの両方としての作成意義がある。

(3)報告書のスタイルは、①自社の知的資産の棚卸、②知的資産と収益力との関連分析、③経営方針の明確化と管理指標の特定、で構成される。


3.知的資産経営報告書の作成のメリット

(1)報告書の作成プロセスのメリット

①経営戦略の整理
②後継者への円滑な事業承継
③経営幹部の育成
④若手・中堅社員の理解度工場・先輩社員の意識向上
⑤組織知・現場知の表出化・連携化、及び職場の活性化
⑥IPOに向けての現状分析


(2)外部コミュニケーションツールとして活用する

①潜在顧客やユーザーへの開示
②取引先・協力会社への開示
③就職希望者への開示


(3)内部マネジメントツールとして生かす

①事業活動の品質向上
②目標管理
③人事評価


ではまた明日!
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「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day11)「ソフトな経営資源の事業承継(1)」

目に見えない?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めて行きます。

今日のテーマは

「ソフトな経営資源の事業承継(1)」

章立て
1.知的資産とは?
2.知的資産の具体的な内容


1.知的資産とは?

(1)知的資産とは、従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産で、企業の源泉となる資産。目に見えない資産といえる。

(2)具体的には、人材・技術・技能・知的財産(特許・ブランド等)・組織力・経営理念・顧客とのネットワークなどを指す。

(3)この知的資産の価値を絶対額で評価することは難しいが、戦略的、中長期的に創造され、蓄積される。

(4)事業承継の本質は、実はソフトな経営資源、即ち「知的資産」を承継していくことに他ならない。


2.知的資産の具体的な内容

中小企業基盤整備機構によると、知的資産は以下のように分類される。

(1)人的資産:従業員が退職時に持ち出す資産

①イノベーション能力、②ノウハウ、③経験、④柔軟性、⑤学習力、⑥想像力、⑦モチベーション など
 

(2)組織資産:従業員が退職時に企業内に残留する資産

①組織の柔軟性、②文化、③システム、④手続き、⑤マニュアル、⑥データベース など


(3)関係資産:企業内の対外関係に付随した全ての資産

①供給会社との関係、②顧客ロイヤルティ、③顧客満足度、④イメージ、⑤金融機関との交渉力 など


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