「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day5)「聴き手からの働きかけ」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き今日も

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を採り上げて、記述して参ります。


今日のテーマは

「聴き手からの働きかけ」

昨日は「誰かに話す気付きが生まれる」の中で、聴き手の役割について少し触れました。

今日はもう少し「聴き手」に焦点を当てて行きます。

章立て
1.聴き手は「フィードバック」を心がける
2.話し手の内省を促す聴き手とは?
3.聴き手が使う3つの質問タイプ


1.聴き手は「フィードバック」を心がける

(1)対話やコミュニケーションで注目されるのは「質問スキル」ではある。

しかし、どう問いかけたら良いかを考える前に、聴き手は、まずは話し手の話をしっかりと受け止めた上で、「感じたことを素直に伝える」ことが大切。これが「フィードバック」である。

(2)フィードバックは、他の人に鏡になってもらって、自分がどのようにその人に映っているのかを教えてもらうこと。

(3)その後で問いかけに移っていくのが良い。


2.話し手の内省を促す聴き手とは?

(1)マネージャーは問題解決や成果の確認に焦点を当てた質問をしがちである。

(2)しかし「マネハプ」は成果を求めるのではなく、自分の行動を「内省」することが目的なので、質問の焦点が異なり、工夫が必要。

(3)例えば聴き手からは、以下のような問いかけが有効である。

①「その時、どんな風に感じましたか?」

②「具体的に、どう対応したのですか?」

③「どうして、そういう対処をすることにしたのですか?」

④「自分だったら、こう対応したかな?」


3.聴き手が使う3つの質問タイプ

(1)クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

①イエス・ノーで答えられる質問がクローズドクエスチョン、イエス・ノーではなく自由に答えられるのがオープンクエスチョン。

②オープンクエスチョンは、自由に答えられるので、話し手の考え・意図を幅広く説明してもらったり、深く理解したい時に使う。

③クローズドクエスチョンは、確認したり、選択を迫る場面で使う。


(2)チャンクアップとチャンクダウン

①抽象度を上げて全体感や大きな視点から問いかけるのがチャックアップ、現場感や具体的な答えを求めるのがチャンクダウン。

②チャンクアップの質問は例えば「その業務の目的は何ですか?」「そもそも始めたきっかけは何ですか?」

③チャンクダウンの質問は例えば「具体的にはどんなことが起きたのですか?「明日から取り組むとしたら、どんなことですか?」


(3)過去質問と未来質問

①時制の観点で、過去を振り返る過去質問、未来に目を向ける未来質問。

②単純な過去質問は例えば「何が起きたのですか?」だが、過去を見つつ、未来も考えてもらう質問も有効。例えば「どんな職場にしたいと思っていますか?」

③話し手が意識していない時制に目を向けてもらうことで、気付きが生まれる可能性が高くなる。例えば「同じことを再現するには、どうしたら良いでしょうか?」


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day4)「誰かに話すと気付きが生まれる」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

先日に引き続き今日も

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めて参ります。


今日のテーマは

「誰かに話すと気付きが生まれる」


章立て
1.誰かに話すことで得られること
2.話が出来る環境作りをする
3.聴き手の役割


1.誰かに話すことで得られること

(1)モヤモヤしたり、イライラした時には、それを文字にしてみると頭の中が整理される。(これは一種の吐き出し効果か?)

(2)しかし、吐き出して言語化したからといって、課題が解決した訳ではなく、次なるモヤモヤ・イライラが出てきてしまう。

(3)そんな時は、一人で無理に解決しようとせず、その状態を誰かに話してみる。

(4)内省は一人でも出来るが、誰かに話してみることで、自分の固定観念に気付いたり、自分を見つめ直すきっかけに繋がる。

(5)また、話をして自分の悩みに共感してもらうことで、今の自分に自信が持てるようになる効果もある。抱えている悩みは自分だけのもではないし、ましてや自分の能力の無さが原因ではないと気付くことが出来る。


2.話が出来る環境作りをする

では、自分の話を他人に聞いてもらう環境をどのように作っていくか?

(1)最初の「仲間づくり」のこつ

①とにかく誰か、話を聞いてくれる人を探す。必ず周囲には居るはず。社内で同じ職位の人が話しやすいと考えられる。

②自分を語る。具体的にリアルな場面を語りつつ、自分の心情を吐露するように話す。

③自己開示の不安を克服する。まずは小さく、信頼できそうな他人ひとりに向けて、本音を語ってみる。

これからのマネジメントは、メンバーの力を引き出し、集めていくことが求められる時代。

自分の力量に限界があることを認めて、周囲の協力を仰ぐことは、弱さではなく真の強さである。

なお対話をする場所は、落ち着いて話せる環境。会議室でもカフェでも良い。ランチを取りながらも良いが、時間的余裕が欲しい。最初はアルコール無しが良い。


3.聴き手の役割

話し手が「内省」できるためには、聴き手の協力が欠かせない。

(1)心と身体を開いて受け入れる。具体的には、①視線を合わせる、②距離をある程度縮めて、③表情豊かに微笑みながら、④適宜うなづき、相づちを入れる。

(2)話し手の話す内容を評価せず、そのまま受け止める。(受け入れる必要は無い)

(3)話し手の感情に注目する。具体的には、①話し手の声のトーンが変わる、②何度も同じフレーズを繰り返す、③表情や動作が変化する。

(4)話し手の内面に目を向ける。目に見える言葉や感情だけでなく、話し手の内面を見ようとする。
具体的には、感情移入して聴いている中で、違和感を覚えるところに着目する。

(5)聴き手は、「共感すれども迎合せず」の存在。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day3)「内省」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、私がキーポイントと思う点を記述して参ります。

今日のテーマは

「内省」

章立て
1.全ては「内省」から始まる
2.経験だけを積み上げても不十分
3.内省の4ステップ


1.全ては「内省」から始まる

(1)職場の状況にイライラしたり、あきらめ感を感じた時、誰か救世主に助けて欲しいと思ったりしてしまう。

また自分ばかりが頑張っていて、周りは動かない。そんな状況にフラストレーションを感じることもある。こんな時は、視線が周囲の人に向いている。

(2)このような時は、まず「自分を客観的に」見つめることが必要。いつもの自分とは、異なるところから自分を見つめ直す、ことが大切。

(3)いつもより一歩引いて、自分のことを客観的に見て、状況を言葉にする、言語化する。

(4)第三者に自分のことを話す時には、その状況を整理する必要がある。その際に自分を見つめる、「内省」が促される。

(5)実際に「マネハプ」では、この一週間、仕事上で誰に会ったのか、どんな話をしたのか、など普段は振り返ることも無く流れていったことをもう一度、自分の目の前に引き戻すことから始める。

(6)改めて「内省」とは、経験を熟慮して、意味を見出し、気付きを抽出すること。(一方、反省とは多くの場合、失敗を繰り返さないために、どう行動を改めるかに焦点が当たっている行為。)


2.経験だけを積み上げても不十分

(1)経験を唯々積み重ねるだけでは、そこから何を得たのか、を理解・確認するのは簡単ではない。

(2)経験したことを、「内省」を通して第三者に分かるように整理し、言語化して自分の前にさらけ出す。この過程においてその経験の裏側・向こう側にある意味や気付きが得られる。


3.内省の4ステップ

(1)ステップ1:経験そのものを俯瞰する。

①最近の出来事を先ずは振り返る。習慣化が大事なので毎週同じ曜日に行う。

②直近の一週間、自分は何をしたのか。気がかりは何か。全体としてどんな一週間だったか。一週間全体を振り返る

(2)ステップ2:出来事、場面を抽出する

①振り返った中から、一番気になった出来事を採り上げる。選ぶ基準は仕事上の重要度ではなく、「自分の気持ちが一番揺さぶられたこと」を引っ張り出す。

②選んだら、鮮明にその場面を呼び起こす。その時に出来事はもちろん、自分の感情も呼び起こす。

(3)ステップ3:事実と感情を分ける

①いつ、どこで、誰と、どんな出来事だったのかを描き出す。

②その時、事実と感情を分けて、考える。

③事実は一つだが、その事実からもたらされる感情は、人それぞれで異なる可能性がある。

④内省とは、自分が受け取った解釈、その経験の意味に、違った見方が出来るかも知れないと、考えを巡らせること、である。

(4)ステップ4:「今、振り返ってみて、思うこと」を書き留めてみる

①事実と感情を切り分けて記述した出来事や経験をもう一度、振り返ってみる。その時は、違う見方が出来るかも知れない。

②その時は自分視点だった解釈が、改めて振り返ってみると「他人視点」が見えてくるかも知れない。

③それに気付くをことで、自分の行動を変える糸口が見つかる可能性は高い。例えば、相手を変えようとしていたが、まずは自分自身が変わることが必要、と気付くなど。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day2)「新たな組織変革の手法『マネハプ』とは」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めて参ります。

今日のテーマは

「組織変革の新たな手法『マネハプ』とは?」

この著書は、この「マネハプ」についての実践方法を指南したものです。そこで今日はそのエッセンスをお伝えします。

章立て
1.重要なのは「内省と対話」
2.自分自身の経験から学ぶ
3.仲間との対話を通じて実践的な知恵を身に付ける


1.重要なのは「内省と対話」

(1)「マネハプ」とは「マネジメント・ハプニング」の略称で、管理職自らのマネジメント上の出来事から学ぶということで、ヘンリー・ミンツバーグ教授が名付けたもの。

(2)少人数のグループで「内省と対話」を、週一回など定期的に行う。これにより、何をすべきかが見えてきて、周囲の人たちと協力して業務を進めるようになっていく。

(3)全体の流れは、「経験→内省→対話→気付き→行動」というサイクルを回していく。


2.自分自身の経験から学ぶ

(1)特徴的なのは、誰かから何を教わる・習う、というものではないこと。

(2)参加者(管理職)が自らの経験や体験をグループ内で話す。

(3)「内省」とは、遭遇した「出来事(経験)」の意味を立ち止まって考え、そこにある新たな意味に気付くこと。この内省によって、自分のお思い込み・固定観念に気付く。この気付きが行動変容を促す。


3.仲間との対話を通じて、実践的な知恵を身に付ける

(1)内省は一人でも出来るが、自分とは異なる視点を持つ仲間との「対話」が効果的。

(2)対話をすることで、一緒に実践的な知恵を身に付けることが出来る。また、対話を通じて関係性が良くなり、それが職場全体へ広がる。

(3)職場と組織の改善は一気に進むのではなく、漢方薬によって徐々に体質改善が進むのと同様に、時間をかけて実現する。

つまり、最初は一人の力で始まった活動が波動効果を生んで、少しずつ職場を変容させることにつながるメソッドである。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day3)クライアント視点(2)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

『コーチングを通じて体感する「価値」とは?』

をお届けします。

全体の章立ては下記を予定しております。

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)相手や関わる人の変化や成長に立ちあえる喜び

そして今日のテーマは

クライアントとして体感する「価値」(2)

「応援者を見つける」

今日の章立て
1.自分の話を聴いてもらえる機会は「貴重」
2.人は誰でも心細く感じている
3.コーチは一緒にゴール達成を目指す応援者


1.自分の話を聴いてもらえる機会は「貴重」

皆さんは日頃、どれだけ自分の話を他人に聞いてもらっているでしょうか?

それも、途中で遮られたり、話を相手に持っていかれることなく、最初から最後まで聴いてもらう機会、です。

コーチング・スクールで講師をしていた時に、受講生の方に必ずこの問いを投げかけていました。

当然ながら「そう言えば、ほとんどないですね」

これが典型的な反応です。

なぜ自分の話を相手に、聴いてもらうことが重要なのか?

それは、話をしながら我々は色々ことに気付くからです。

想いやわだかまり、頭をよぎること、心に感じること。それらをそれを言葉にする、言語化することで、自分の外に出す。

そして、その出されたものを、まるで他人の話のように自分の耳で聴く。これがいわゆる「内省」です。

このプロセスを経て我々は自分を振り返ることが出来ます。自分を振り返ることで、自分を再認識し、次の行動などが導き出されます。


2.人は誰でも心細く感じている

私は仕事柄、会社の社長や経営者、企業の管理職の方々の話を聴く機会が多いですが、そういう方々も所詮「人の子」。我々と全く同様、心配事や悩みを当然お持ちです。

しかし我々と異なるのは、その悩みや心配事を誰にでも話すことが出来る訳ではない、という点です。ましてや会社経営に関する心配事を社員に話せるはずがありません。また、社長のご家族の悩みを会社の部下に話せる場面は限られています。

そういう意味で、会社社長や経営者はとても孤独。

経営に関する意思決定を一人で下す場面も多いでしょう。自分の決断が本当に正しかったのか?気軽に相談出来る人がおらず、心細く感じることも多いはずです。

周りの人へは自信満々に見せていなければならないプレッシャーはかなりのもの、と想像されます。弱気になったり、決断がぶれそうになることもあると想像されます。

そういう彼らを、人心面から支えるのが「コーチ」の役割です。

困った時、悩んだ時には、その気持ちを素直に吐き出しても良い存在。しかし、いたずらに迎合するのではなく、第三者として冷静に状況を観察して、判断して言葉をかけてくれる相棒。

経営者はそのように感じる存在のようです。


3.コーチは一緒にゴール達成を目指す応援者

コーチングを提供するコーチは、クライアントの応援者です。それも単に横で応援するだけではないです。お互いにどんなゴールを目指しているのかを共有していて、かつ、一緒にゴール達成を実現する「同士」のような存在です。

従ってもし、歩む道筋がゴールから逸れそうになったら、声を掛けてくれる。「第三者として冷静な視点を持った」応援者なのです。だからとても有難い、助かると感じるのだと思います。

クライアントが迷ったり、万が一誤った判断・行動を取ろうとした時、例えば、こんな問い掛けで再考を促してくれるのです。

「それを実行に移すと、どういう結果が得られそうですか?」
「そういう態度を、周りの人はどう見ていますか?」
「貴方らしさは、その行動にどう生かされていますか?」


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day1)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から再び

「好みの本を読み進めながら」シリーズ

を再開します。これは、読み進めながら私が、キーポイントと感じる部分をブログに書き留めていく、というものです。

今回採り上げる書籍は

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

です。

この本の紹介を簡単にするために、「はじめに」の冒頭部分を拾って記述します。

「この本は、私たちが10年にわたり取り組んできた『組織の力をよみがえらせる』メソッドを、現場のマネジャーやリーダーが実践できるようにまとめたものです。」

経営者や企業管理職向けのコーチングを提供している私にとっては、企業の組織開発や風土改革も仕事の守備範囲。従って、この本の内容には大いに興味があります。

ということで明日から、読み進めながら少しずつ、キーポイントと私が考える部分を記述して参ります。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day2)クライアント視点(1)

自分を視る
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日お伝えした通り、今日から

コーチングを通じて体感する「価値」とは?
1.クライアント視点(1)

因みに全体の章立ては下記の通りですが、今後、若干の加筆変更の可能性があります。綴っていくうちに気が変わったりするかも知れません。

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)


従って今日のテーマは

クライアントとして体感する「価値」(1)

「内省する機会」


1.内省とは

目まぐるしく変化する環境下で、とにかく目の前の事柄を「処理」していく。職場における業務などは典型的な例です。

「右からきたものを、さっさと左へ流す。深く考えたり、検討したりするこは許されない、余裕もない。流れを止めてはいけないのだ。」

このように感じながら、毎日を過ごしているのではないでしょうか?

このような状況に反して、「内省」とは

「事象、特に自分自身に起こった事柄や経験などをじっくり見つめて、その事柄・経験の意味を見出し、そこから気付きを得ること」です。

即ち、いつもの歩みを止め、自分を振り返ってみる、とも言えます。


2.初めてコーチングを受ける

私が初めてコーチングを受けることにしたのは、転職活動に失敗し大きなショックを受け、そこから立ち直るためでした。

それまでの人生では「自分のことは自分で判断・決定する」というのが私の信条。他人に相談という発想が無かったのですが、さすがにあの時は、とにかく第三者の助けが必要と感じたのです。

しかし半信半疑で受けた、初めてのコーチング・セッション。

コーチからの問いかけに、過去を振り返りながら一つずつ一つずつ答えていきました。

そして気が付くと、あっという間に時間が経っていました。毎回セッションで90分から2時間くらいは話をしていたと思います。

私のコーチはとにかく、私の話をひたすら聴いていましたね。それも興味深げに、時には楽しそうに。

私はその雰囲気に乗せられ、意気揚々と本当に色々なことを話しました。自分の子供の時の出来事から、自分の家族のこと。学生時代の嫌な思い出などなど。

「転職することに至った経緯や、どういう理由で転職先を選んだのか?」

この辺りも当然ですが、色々話をしました。そしてたくさんの身の上話をして行くうちにふと、色々なことに気が付いていきました。

- そもそも他の会社ではなく、どうしてその転職先に決めたのか?

- 転職先を決めるときに何を重視したのか?

- 転職することで自分は何を目指していたのか?


3.自分の中に感じた変化

これを何度か繰り返していくうちに段々と、何かそれまでと違った感覚を覚えるようになりました。

つまり、その当時の自分に再度戻って、あれこれ検討している自分を、まるで今の自分が観察するような心持ちになっていったのです。

一方、コーチの方は、転職が失敗した、とか判断基準が曖昧だった、などコメントは一切ありません。ただひたすら、私の話をじっくり聴いているだけ。

こういうセッションを繰り返す中で、私が気が付いたのは、

「転職先を他人の目で決定していた」

というものでした。

周りの人から「さすが!」とか「それくらいの高いポジションじゃないと転職する意味がない!」などなど。

他人に納得してもらえるような転職先を、まるで自分の希望だと思い込もうとしていたことに気付きました。

「転職先で実際働くのは自分、周りの人ではない。もっともっと『素の自分』の判断基準で選択しなければならなかった。」

こんな「内省」が得られたのです。

私の場合はある「事件」がきっかけではありますが、誰でも日常生活において、

「おや?」
「これで良いのか?」

という、ひっかかりを感じたり、疑問が湧くことがあると思います。

それを「右から左へ流す」のではなく、たまには立ち止まって、その事象をじっと掘り下げてみる。

その事象に遭遇した意味や、それを自分がどう対応したのか、を深く振り返ってみる。

「内省」することで、必ずや何かを見つけることに繋がります。自分が大切にする価値観や、気にかかっている理由が見えてくると思います。

大切にしている価値観を見つけること、心のひっかかりをほぐすこと。

これらが、我々一人一人が「自分の人生」を歩むことを後押ししている、と私は感じています。

コーチングは、そんな「内省」の時間を提供するものです。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day1)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

私が生業としている「コーチング」。なかなか実体や効果が伝わりずらいものだな、と自分でも感じています。

そこで今日から少しずつ皆さんに、お伝えしようと思い立ちました。

題して

「コーチングを通じて体感する『価値』とは?」

「コーチングとは何か」や「コーチングの効果」などについては、既に数多くの書籍も出版されています。またブログなどでも多くのプロコーチの方々が語っています。

従って今さら一般論としての「コーチング」という視点では、私が皆様に伝えるべきことは多くないです。

しかし私が一人のクライアントとして、コーチングに初めて触れた時の「衝撃」。

そしてその後、プロコーチとして今度は、クライアントにコーチングを提供する立場になって、日々感じている「気付き」。

これら二つの立場を有する一個人として、体感している「価値」を皆さんへ是非、伝えたいと思い始めました。

なお個人的な見解なので、読者の皆様には当てはまらない内容もあります。お気軽にお付き合い頂ければ嬉しいです。


(仮)章立て(今後、若干の加筆変更の可能性あり)

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)

内容は明日から少しずつ綴って行きます。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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皆さんは読む本を、どのように選んでいますか?

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日のテーマは「本の選び方」です。

「お父さんの読んでいる本って、なんかいつも同じじゃない?なんて言うんだっけ、『ビジネス本』とか言うんでしょ、会社とか経営とか....」

うちの末娘からのこんな一言に対して、

「そんなこと無いぞ!小説だって読むし、洋書だって読む。去年の夏休みに一緒に『海辺のカフカ』を二人でそれぞれ読んで、ディスカッションしたじゃないか!」

私に負ける劣らず、無類の本好きの末娘。

しかし他人にそう言われて、はた!と気付いた。自分はどういう視点で、読む本を選んでいるのか?と。


章立て
1.自分にとって「本を読むこと」とは?
2.昔のほろ苦い経験
3.「読みたい本」を選ぶ vs. 「それほどでも無い本」を選ぶ?


1.自分にとって「本を読むこと」とは?

凄く当たり前のことだが、本を読むのが楽しいから読んでいる。それ以上でのそれ以下でもない。もちろん、仕事で必要だから、新しい知識を得るためとか、参加している読書会で扱う本田だから、ということもある。

しかし、基本は読みたい本を読む。

では視点を変えて、自分にこう問いてみる。

「もし本を読むことを禁じたら、自分はどうなるのか?何を思うのか?」

質問が突飛ではあるが、ここはプロコーチという職業柄、敢えて極端な状況を設定して、自らの素の姿をセルフ・コーチングで浮き彫りにしてみる。

「人生の楽しみの『半分』を失う!」

これが、最初に浮かんだ答え。

恐らく私は、自分の生きている人生と平行して、もう一つ別の人生を「本を読むことで」歩んでいるのではないか?

言い換えるとするならば、

読んでいる本に、リアルな人生を歩んでいる自分と、伴走してもらっている感じ。

ここまで考えると不思議、変ですね!

本は決して私に、能動的に語りかけたり、働きかけたりはしない。私自身が、その本の世界に能動的に入っていく、浸かっているというイメージ。

これはひょっとしたら、リアル人生からの一種の逃避行動、なのかもしれない。


2.昔のほろ苦い経験

本を読むことの楽しみを実感したのは、実は大学に入学した時。受験勉強から解放されたことによるのか、とにかく本を読んだ。しかしそれは授業で使う教科書などではない。小説だったり、エッセイだったり、映画や舞台のシナリオだったり。

小遣いやバイトで稼いだお金を使って本を買って読んだ。そしてその時、こんな風なことに思い付いた。

「もし自制せずに読みたい本、欲しい本を買っていったら、自分は一ヶ月でいったい何冊の本を買うのだろう? いったいお金は、いくらかかるんだろう?」

実際に自分で実験したことがある。

いったい、この実験の結果はどうだったのか?

実は、途中で挫折した。月半ばでお金が底をついて、止めざるを得なかった。部屋に何冊モノの本が並び(いわゆる積ん読)、散乱し、部屋を埋め尽くすようになると同時に、財布の中身がどんどんと軽くなっていったのだ。

そこで私が気が付いたのは?

自分は本を読むのが好きなのではなく、本を購入すること、が好きなのではないか?、と自分を訝しく思った。実は今でもそう感じることがある。一種の収集癖なのかも知れない。

もう一つその時に気が付いたのは、趣くままに本を購入すると、

同じようなテーマやジャンルの本ばかりを買ってしまう、

と言うことに気が付いたのだ。

あれから30年くらい経った今、末娘に指摘されて、ぎょっとしている。


3.「読みたい本」を選ぶ vs. 「それほどでも無い本」を選ぶ?

読みたい本を読めば良い。読書は読みたい本を読むこと。

しかし、上記のような性癖?がある私は、何とかならないかと色々と以前から考えていた。

- 友人や書評を参考に本を選ぶ。
- 信頼している先輩や恩師に、本を紹介してもらう。

色々試してみたが、何かすっきりしない。他人からの勧め、というところが気に入らないのかもしれない。自発的でない、内発的動機に基づいていない選び方、だから?

そんな難しいことは良い。とにかく他人からのお勧め本は、なぜか最後まで読了できないのだ。

そこで色々考えた結果、幅広いジャンルやテーマの本を読むことを目的として、私が編み出した「無茶苦茶」な方法は、こんな感じ。一言で表現するなら

「セレンディピティ選択」

である。

「セレンディピティ」とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。 また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。

具体的にはこんな感じだ。

書店で本を探している際に、書棚を順繰り見ながら「この本、読みたいな!この本、欲しいな!」と見つけたとする。これは良くあること。

そこで普通は、その本を購入するのだが、そうではなく、

最初に読みたいと見つけた本の「隣の本」を買って読む、という方法だ。

かなり無茶苦茶な方法である。最初はとても勇気が要る。清水の舞台から飛び降りるような気分。

詰まらなかったらどうしよう。一生後悔するかも?大した金額の投資ではないが、適切でない本を選んでしまった自分が許せない、などなど様々な不安が頭をよぎる。

しかし、何食わぬ顔でレジに持って行っていく。はい、1320円です!会計を済ます。

しかし、何度か実際に試してみたが、これが意外に奏功する。

なぜなら、書店の書棚はあるジャンルやテーマを同じ棚へ陳列している。従って、隣の本を選んでも、実はそれ程かけ離れたテーマの本を選ぶことにはならないからである。

これは「ビジネス本」では典型的である。しかし、実際に読みたかった本では無かったことはある意味で事実である。

一方、もし小説を選ぶ時にこの「セレンディピティ選択」を実行すると、かなりスリリングな結果が待っているように思う。まるで鑑賞しようと思って入った映画館で、買ったチケットを上映している部屋の隣の部屋で映画を鑑賞するようなものだ!

偶然を楽しむか、隣に座る彼女を怒らせるか?

映画と書籍とでどちらがリスクが大きいかは議論の余地はあるが、新たな本との出会いがあることは請け合いである。

こんな風に選んだ本をページを手繰りながら、秋の夜長を楽しんで行きたい。


ではまた明日!
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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day13、最終日)「組織にとってコミュニケーションとは?」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

これまで読み進めてきた、宮田穣著の

「組織に効くコミュニケーション」

いよいよ最終日まで来ました。

今日のテーマは

組織にとってコミュニケーションとは何か?

章立て
1.ファースト・ハンドの技術
2.組織はコミュニケーションによって変わっていく
3.組織は学びの場でもある


1.ファースト・ハンドの技術

(1)古いメディアに心惹かれることがある。例えば「ガリ版の話」。惹かれる理由は、それが「ファースト・ハンドの技術」、つまり「ある一つの技術が民衆の中にひとつの小躍進を引き起こす」技術だから。

(2)ファースト・ハンドの技術は、粗削りで未完成ながら、小さなメディアに宿った「思い」がリアルに伝わりやすいスタイル。

(3)昔勤務していた会社に、ワタキロ(私の記録)というものがあった。従業員は、毎日終業後にその日を振り返って業務日誌を「手書き」で書く。書かれたワタキロは部署ごと束ねられ、全員に回覧板のように閲覧する仕組み。

(4)その慣行がインターネットの出現・普及とともにパソコンで書くようになり、そしてメールで毎日送るようになって、他の人が読むことが無くなった。


2.組織はコミュニケーションによって変わっていく

(1)組織で日々行われるコミュニケーションには、様々な目的がある。しかしその色々な目的が目指している方向は、組織がより良く変わりながら、持続可能な存在となっていくこと。

(2)そして組織を支える全てのメンバーにとって、組織が「充実感のある居場所」になっていくこと。

(3)池井戸潤氏著の直木賞受賞作、「下町ロケット」を読んでみると、様々なことに気が付かされる。その中で一点言えるのは、コミュニケーション次第で、組織はどんどん変わっていく、ということ。


3.組織は学びの場でもある

(1)組織でのコミュニケーションで忘れてはならないのは、組織は「学びの場」でもあるということ。

(2)なぜ、学びとコミュニケーションが結びつくかと言うと、職場で働き続けるためには、学び続けることが必要だからである。

(3)そのためにも「等身大コミュニケーション」の実現が重要。

(4)「人こそ、最強のメディアである」そして、「組織は、それを最高に活かせる場である」ということ。

このシリーズは今日で終了です!


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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