Sep
17,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day13、最終日)「組織にとってコミュニケーションとは?」
これまで読み進めてきた、宮田穣著の
「組織に効くコミュニケーション」
いよいよ最終日まで来ました。
今日のテーマは
組織にとってコミュニケーションとは何か?
章立て
1.ファースト・ハンドの技術
2.組織はコミュニケーションによって変わっていく
3.組織は学びの場でもある
1.ファースト・ハンドの技術
(1)古いメディアに心惹かれることがある。例えば「ガリ版の話」。惹かれる理由は、それが「ファースト・ハンドの技術」、つまり「ある一つの技術が民衆の中にひとつの小躍進を引き起こす」技術だから。
(2)ファースト・ハンドの技術は、粗削りで未完成ながら、小さなメディアに宿った「思い」がリアルに伝わりやすいスタイル。
(3)昔勤務していた会社に、ワタキロ(私の記録)というものがあった。従業員は、毎日終業後にその日を振り返って業務日誌を「手書き」で書く。書かれたワタキロは部署ごと束ねられ、全員に回覧板のように閲覧する仕組み。
(4)その慣行がインターネットの出現・普及とともにパソコンで書くようになり、そしてメールで毎日送るようになって、他の人が読むことが無くなった。
2.組織はコミュニケーションによって変わっていく
(1)組織で日々行われるコミュニケーションには、様々な目的がある。しかしその色々な目的が目指している方向は、組織がより良く変わりながら、持続可能な存在となっていくこと。
(2)そして組織を支える全てのメンバーにとって、組織が「充実感のある居場所」になっていくこと。
(3)池井戸潤氏著の直木賞受賞作、「下町ロケット」を読んでみると、様々なことに気が付かされる。その中で一点言えるのは、コミュニケーション次第で、組織はどんどん変わっていく、ということ。
3.組織は学びの場でもある
(1)組織でのコミュニケーションで忘れてはならないのは、組織は「学びの場」でもあるということ。
(2)なぜ、学びとコミュニケーションが結びつくかと言うと、職場で働き続けるためには、学び続けることが必要だからである。
(3)そのためにも「等身大コミュニケーション」の実現が重要。
(4)「人こそ、最強のメディアである」そして、「組織は、それを最高に活かせる場である」ということ。
このシリーズは今日で終了です!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
16,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day12)「等身大コミュニケーション(4)」
今日も昨日に引き続いて、宮田穣氏の著書、
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日と同様、即ち
等身大コミュニケーション(4)
昨日もお伝えしましたが、この部分は言わば、宮田穣氏の著書のハイライト、
等身大コミュニケーションの作り方
です。
重要な部分ですので昨日の部分も含めて、再度綴って行きます。
章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方
3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。
【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る
一つずつ見て行きましょう。
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。
②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?
③また、メディア以外の手がかりもある。例えば、従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。
④これらを社内・従業員間でどのように「見える化」していけるか、も重要である。
方法(2)全体のバランスを保つ
①組織全体のコミュニケーション・バランスを考える上で大切なことは、従業員それぞれの心地よい距離感をいかに作るか、である。
②「付かず離れず」の関係を保つためには、雑談が気軽に出来るようなオープンは風土づくりが欠かせない。またメンバーそれぞれのパーソナル・スペースへの配慮も必要。
③メディアの使い分けも重要。フォーマル・コミュニケーションはもちろん、インフォーマル・コミュニケーションの機会をいかに作っていくか?
④人はどんなに新しいもの、良いものでも必ず飽きてしまう。マンネリズムを避けるために適宜リフレッシュを図る。
⑤非日常的な環境で行われる特別な体験、というアイディアも有用。
⑥オフィスの様相も色々な検討の余地がある。フリーアドレスやアイディア出しのスペースなどにも一工夫が欲しい。古民家のような場所が相応しい仕事もあるかもしれない。
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
①当たり前のように思える「対面コミュニケーション」には、実は経験が必要。インターネットの活用が逆に、対面コミュニケーションを遠ざけることに繋がっているかも知れない。経験する場と実践する場づくりの支援が必要。
②対面コミュニケーションを組織文化の一つとして捉える。「タテ・ヨコ・ナナメ・ソト」の関係づくりを企業・組織として促進する心掛けが欲しい。
③対面コミュニケーションの場を定例化・習慣化したい。
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
①非言語コミュニケーションを実感できる場、例えば「拍手」。歓送迎会、朝礼などでは、組織の「リッチネス」を底上げする機会とも言える。
②たまには敢えてインターネットが使えない環境で会議をする、などの工夫も必要。
方法(5)「いま、ここ」に拘る
①「リアルな場」に伴うライブ感は、まさに自分が「いま、ここ」に存在することを実感できることである。
②「充実感のある居場所」を持つことは、どのような組織であれ、心地よいコミュニケーションによる、心地よい関係によって得られるものである。
③コミュニケーションというものは、人間が生きるために存在し、また「まとまりのある一人の人間」としての状態が維持できる程度に活用されてこそ、適正な人間関係の構築に貢献するものになり得る。
④「いま、ここ」に拘ることは、生身の身体を前提に、物事を考えることにつながる。
今日はここまで。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
15,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day11)「等身大コミュニケーション(3)」
昨日に引き続いて、今日も宮田穣氏の著書、
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日の続き、即ち
等身大コミュニケーション(3)
「1.身体というメディア」
「2.等身大とは」
は昨日までで読み終えたので、今日はその続きです。
いわば、宮田穣氏のこの著書のいよいよハイライトの部分、すなわち
等身大コミュニケーションの作り方
です。
章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方
3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。
【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る
一つずつ見て行きましょう。
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。
②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?
③またメディア以外の手がかりもある。例えば従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。
④これらを社内・従業員間で「見える化」していけるか?も重要である。
続きはまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
14,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day10)「等身大コミュニケーション(2)」
昨日に引き続いて、今日も宮田穣著
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日の続き、即ち
等身大コミュニケーション(2)
「1.身体というメディア」の部分は昨日読み終えたので、今日はその続きです。
章立て
(1.身体というメディア)
2.等身大とは
3.等身大コミュニケーションの作り方
2.等身大とは
(1)コミュニケーションにおける「等身大」とは、自分なり相手なりの存在感が、最低限「まとまりのあるものとして維持されていること」が一つの目安。
(2)一方、コミュニケーションの「リッチネス」度合いを対面を基準 (100) とした時、「等身大」を (50) 以上と仮置きしてみる。
(3)電話以下のリッチネスのメディアによるコミュニケーションだけで出来た関係性を考えてみると、やはり相手のイメージは限定的。
(4)等身大に近づけるコミュニケーションは、対面でのコミュニケーションである。
(5)組織において「等身大」を意識する意味は、構成メンバー一人一人が「等身大」を心がけることで、心地よいコミュニケーションや心地よい関係が築きやすくなる。
(6)それを実現するためには、組織運営に置いて「リッチネス」の高いコミュニケーションの場を、定期的に組み込むことが肝要である。
今日はここまで。
では、また明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
12,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day9)「等身大コミュニケーション(1)」
昨日に引き続いて、宮田穣著
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。今日のテーマは
等身大コミュニケーション(1)
章立て
1.身体というメディア
2.等身大とは
3.等身大コミュニケーション
1.身体というメディア
(1)「身体はメディア」と改めて気付く事実。この事実に立ち返り、コミュニケーションはそこを起点に展開される、ということを認識すべき。
(2)これは取りも直さず「非言語コミュニケーション能力」が重要と言える。電子メール一本で済ませてしまわず、直接会って丁寧に説明していれば、全く違った結果になったかも知れない。
(3)コミュニケーションの豊かさは、情報量の多さではなく、情報の質の多様さ。そういう観点で「非言語コミュニケーション」が上手く使えるようになると、表現力は格段に増すはず。
(4)また「身体はメディア」という考え方は、コミュニケーションの「節度」と「限界」を理解する、ということにも繋がる。
(5)「身体はメディア」であることを十分認識することにより、「断片化」された情報が肥大化し暴走したり、また、そのような情報に多く囲まれて生活することで情報の消化不良になることに、一定の歯止めがかかるのではないか?
今日はここまで。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
11,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day8)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)」
昨日に引き続いて、宮田穣著の
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めながら、私がキーポイントだと感じる部分を記して行きます。
今日のテーマは昨日と同様、
心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)
昨日は、下記章立ての
「1.コミュニケーションの距離感」
「2.パーソナル・スペースへの配慮」
を読み終えたので、今日はその続きです。
章立て
(1.コミュニケーションの距離感)
(2.パーソナル・スペースへの配慮)
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか
3.お互いを見守る関係
(1)相手のことを「見守る」ためには、一定の距離を置いておくことが必要。ただし無視するのではなく、相手からのサインを見逃さないことが大切。
(2)相手からのサインは直接・間接、様々なものに現れ、様々な形で受け取ることが出来る。
(3)見守っていることを相手に示す、ことも重要。「サンクスカード」を活用する職場もある。
(4)サンクスカードはコミュニケーションの観点として、リッチネスを敢えて落とす方法である。
これはさりげない姿勢を示す、という効果が得られる。一定の距離を置きつつ、常に見守っていることを相手に伝える場合は、相手に受け入れられやすい。
4.「リッチネス」を敢えて下げる
(1)「付かず離れず」の距離感をコントロールする、という点でサンクスカードのように「リッチネス」を下げる方法もある。
(2)「てがかりを減らす」方法として例えば、メールで相手をさりげなく励ます際には、一言二言添えるだけで充分。
(3)コミュニケーションの「やり取りに時間をかける」という方法もある。例えば「礼状」を出すなどが該当する。
(4)「匿名」であることを活用する方法としては、相手の警戒感を取り除くために匿名で、不満や課題を聞き出すアンケートや聞き取りを実施する方法が挙げられる。
5.オープンな組織風土をいかに作るか
(1)基本情報として、お互いのことがある程度分かっていることが必要。即ち、組織メンバー全員に関するリッチネスを底上げしておく。
(2)そのためには、一人一人を紹介する機会や場が必要である。「社員総会」はフォーマルな機会に当たるが、一方でインフォーマルな場を設定することも重要。
(3)職場での「雑談」も非常に重要。雑談は職場のコミュニケーション風土の「リトマス試験紙」のようなもの。
(4)オープンな組織風土を醸成するためには、雑談のようなインフォーマルなものに加えて、ある程度の強制力のある、全員で情報を定期的に共有する場も必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
11,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day7)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(1)」
昨日はこのシリーズをお休みでした。そこで今日も一昨日に続いて
宮田穣氏著の
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。
今日のテーマは
心地よさを生むコミュニケーションの距離感
章立て
1.コミュニケーションの距離感
2.パーソナル・スペースへの配慮
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか
1.コミュニケーションの距離感
(1)コミュニケーションの心地よさ
①親しい相手とは「豊かな」コミュニケーションを通して、密接な距離感を持つことが心地よさに繋がる。
②それ以外の相手とは「付かず離れず」の関係を保つことで、心地よさが維持される。
③つまり「心地よい」コミュニケーションと「豊かな」コミュニケーションとは必ずしも一致しない。
④従って様々な相手とのコミュニケーションは、相手との関係性によって距離感をコントロール出来ることが、心地よいコミュニケーションには不可欠。
⑤そのためには、双方にとって必要なコミュニケーションの質やメディアを意識し、適切なメディアを活用する。これらのバランス感覚が大切である。
(2)「付かず離れず」の関係
①心地よい距離感が保たれている職場例
- 仕事が分業体制で、業務のかなりの部分が担当者に任されている。
- お互いの業務状況を共有するために、毎朝たっぷり時間をかけて朝礼を実施。
- 仕事中は結構雑談が多い。上司も業務中にダジャレを連発している。
- 新入社員へ教育係の先輩社員が付いているが、仕事のやり方を一方的に押付けるのではなく、新入社員にも自分で考える時間を与えて仕事をさせる。
困った時には教育係はもちろん、他の先輩社員からも助言をもらえる。
(少し突き放した感じが相手のやる気を引き出している。といった「パーソナル・スペース」に配慮している。)
②心地よさが保たれていない職場例
- 朝礼などは上司から一方的で形式的。
- 担当業務は明確に割り振られていて、自分の仕事だけに打ち込む雰囲気。
- 先輩社員から仕事は振られるが、説明はあまりない。
- 頻繁にメールでの報告ばかりを求められる。
- 仕事で困っても周りは忙しそうで相談できず、一人ほおって置かれた感じ。
2.パーソナル・スペースへの配慮
(1)「パーソナル・スペース」とは、一人一人が持っていると考えられる空間で、人の体を直接に取り巻く、目で見ることのできない空間領域である。
(2)パーソナル・スペースは言い換えると、一人一人の抱く心地よさを維持する「なわばり」のようなもの。
社交的な人は恐らく、パーソナル・スペースは小さく、一方、人見知りする人は大きいと考えられる。
(3)相手との心地よい関係を保っていくためには、相手のパーソナル・スペースを知ることが重要。
そのためには相手の「非言語コミュニケーション」に注意を払い、表情やしぐさなどを通して相手の心の内を丁寧に推し量ることが求められる。
今日はここまで。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村よしお
Sep
9,
2021
身の回りの「エッセンシャル・ワーカー」
今日は久しぶりの日差し。ここ2,3日雨続きだったので、この晴れ間は貴重。
ベランダで私は、洗濯物を干していた。我が家で洗濯は私の係。毎朝の洗濯物干しは私のルーチンである。
干している洗濯物の向こうに、トラックに乗ったおじさんが2人見えた。忙しそうに何かをトラックに運び入れている。こんな朝早くに?
あー、そうか、ごみ収集だな!
市から委託を受けて、ごみ回収をしている業者のおじさんたち。
額から汗が噴き出ている。
一人のおじさんとちょっと目が合ったが、私は話しかけるのを少し躊躇っていた。
「8キロくらい、瘦せるんだよね!」
と誰に伝えるという訳でもなく、そのおじさんは呟いた。
私は反射的にこう言葉を返した。
「そんなに痩せてしまうものですか?」
最近は少し涼しくなったとはいえ、今日も日中は30度近くになりそうな太陽からの日差し。よっぽど体にこたえるのだろう。
私の言葉におじさんはこう答える。
「そうなんだよ!特に最近はコロナのせいで、こんな段ボールごみが増えてね....」
Amazonと印字されている、大きな茶色の段ボールの束を指さした。
トラックの下で作業するもう一人のおじさんから、手際よく段ボールを受け取り、トラックの荷台へ積んでいく。
そしてまた、積んでいく。まだまだ積んでいく。荷台がはちきれんばかりだ。
私は洗濯物を干しながら、おじさんたちの手際よい作業を何と気なしに見ていた。額から汗が落ちるのがまた見えた。
「おー、そろそろ行くぞー!」
一声かけてそのおじさんは、トラックの運転席に座ってエンジンを始動させた。
一瞬こちらに視線を向けたので、私は
「お気を付けて!」
とだけ声を掛けた。
無言だったが、そのおじさんは笑顔を私に返してくれた。
彼らこそが、エッセンシャル・ワーカー、だ。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
9,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day6)「リアルな場のコミュニケーション(3)」
昨日に引き続いて、宮田穣著
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。
今日のテーマも昨日の続き、即ち
リアルな場のコミュニケーション(3)
下記、章立ての「1.朝:朝礼」及び「2.昼:社員食堂」は、昨日までに読み進めましたので、今日は
3.夜:社員寮・独身寮
4.社内行事
5.リアルなコミュニケーションにしか生み出せない関係
の残り3つを記述します。
章立て
(1.朝:朝礼)
(2.昼:社員食堂)
3.夜:社員寮・独身寮
4.社内行事
5.リアルなコミュニケーションにしか生み出せない関係
3.夜:社員寮・独身寮
(1)今どき少し古臭いかも知れないが「寝食を共にする」というもの。一方、職場では直接関わりのない部署の少し上の先輩に、会社の裏側も含めて様々なことを教えてもらう機会。
(2)昨今は逆に、独身寮を復活させる動きもあるとのこと。
(3)独身寮での生活は、20~30代社員の一定の年齢幅での人間関係を密にし、「タテ・ヨコ・ナナメ」の関係を築く場として有効。
(4)そして独身寮で育てられるインフォーマル・コミュニケーションを、仕事現場で求められるフォーマル・コミュニケーションにも活かすことが出来る部分が多い。
(5)コミュニケーション・ツールとして独身寮を活用する、という考え方もある。
敢えて「共同浴場」「共同の食堂」を半ば強制的に使用させることで、他人と話す機会や交流する経験を体感してもらう。
(6)具体的には、①寮長と寮生との対話の場を創る。②独身寮でイベントを開催する。
4.社内行事
(1)一体感を醸成する組織イベントで、フォーマルなものとインフォーマルなものがある。目的は「コミュニケーションの向上」「連帯感や一体感の醸成」。
(2)全社員による「社員総会」:
これは一種の年中行事、いわゆるお祭り的なものでもある。終了年度の業績を共有したり、年間表彰を行ったり、また翌年度の計画や目玉行事を伝達する。
エンターテインメントやゲームを行って、社員同士の親睦を図る意図もある。
(3)社員旅行:
毎年国内へ社員旅行。5年に一度は全社員で海外旅行へ、という素晴らしい?会社も存在する。
5.リアルなコミュニケーションにしか生み出せない関係
(1)朝礼、社員食堂から独身寮・社員旅行など「リアルな場」でしか味わえないものは、全て自分の「身体」が関わっていて、自らの五感を通して様々な情報を体得することになる。
(2)これは必然的に理解や納得は深くなる。「腹落ち」する感覚になる。それぞれの参加者各人が感ずることによって、組織としての「まとまり」や「つながり」が実感しやすくなる。いわゆる「同じ釜の飯」を食べた仲間の感覚に通ずる。
(3)一方でリアルなコミュニケーションはややもすると息苦しさを伴うこともある。リアルならでは良さと息苦しさを勘案して、心地よいコミュニケーションや心地よい関係を築くにはどうしたら良いだろうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Sep
7,
2021
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day5)「リアルな場のコミュニケーション(2)」
昨日に引き続き、宮田穣著
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めながら、私がキーポイントと感じた部分を記述して行きます。
今日のテーマは昨日の続き、即ち
リアルな場のコミュニケーション(2)
下記、章立ての「1.朝:朝礼」は昨日読み進めましたので、今日は
「2.昼:社員食堂」
章立て
(1.朝:朝礼)
2.昼:社員食堂
3.夜:社員寮・独身寮
4.社内行事
5.リアルなコミュニケーションにしか生み出せない関係
2.昼:社員食堂
(1)ランチは多くの人にとってささやかな楽しみ。NHKの昼のある番組でも、同僚と一緒にランチをする様子を紹介している。
(2)無料の社員食堂を設置する企業も存在する。無料の狙いは、従業員の健康管理やリラックスできる場所の提供、インフォーマル・コミュニケーション不足の解消など。
(3)社員食堂は単に昼食を取る場から、「コミュニケーションの場」へと位置づけを変えつつある。会社の合併を機に両社の人の交流を促進させる意図を持って、社員食堂をリニューアルする企業もある。
(4)しかし単に社員食堂にカネと手間を掛ければ、社内のコミュニケーションが充実するわけではない。
インフォーマル・コミュニケーションの価値を認め、それがフォーマル・コミュニケーションにも好影響を与えていく、という確信が持てれば、社員食堂がまさにコミュニティの広場や市場のような存在になるのではないか?
(5)少し特殊なケースかも知れないが、あるインターネット関連企業では社員食堂を24時間オープンとしている。
単に食事をする場所から、「コミュニケーション・スペース」という位置づけ。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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