日経文庫~<マネージメントの名著を読む>より まえがき~名著を巡ることこそ<ビジネスの知の旅>となる・ 日本の第一線の経営コンサルタント・経営学者が、自身が推薦する<経営論・戦略論の名著>を独自の事例分析を加えながら紹介していきます。 組織のコミュニケーションで最も大切なのに忘れがちなのは <聞く>ということです。 <口は一つしかないが耳は二つある>のは聞くことの方が言うことより2倍大切だと言われることがあります。 聞き上手な人は、基本的に <人間の内面は、そう簡単に理解できるものではない>という認識を持っている。 しっかり聞くまでは、何を考えているか、何をおもしろがっているか、何を悩んでいるか分からないと思うからこそ、一生懸命に聞くのである。 逆に、相手が二言三言・・話すのを聞いただけで、自分の意思を言い始める人には<自分は一を聞けば十を知ることができる>という、うぬぼれや尊大さがあると言えないでしょうか。 心理学がもてはやされ <人の心を読む>ことに興味を抱く人が多い現代は、こうした人が増えたようです。 老兵には <耳の痛い忠告>です・・歳を重ねると無意識のうちに、どんどん <早とちり>になってきています・・