書籍名~ <天皇のイングリッシュ> 著者~ 保坂 正康 さん・・ノンフィクション作家 発行所~ 廣 済 堂 <まえがき>から・・ 天皇は皇太子時代の記者会見で<日本人にとっては忘れてはならない四つの日がある>と述べた。 その<四つの大切な日>とは、6月23日の沖縄終結の日~ 8月6日の広島原爆の日~ 8月9日の長崎原爆の日>そして<昭和天皇が玉音放送をした8月15日>である。 そしてそれらの四つの日に、天皇は皇居で静かに祈りの時を過ごされるのだと付け加えられる。 最近・・天皇は、ご自分の考えを鮮明にして発言するようになっている。 もっとも典型的なのは、太平洋戦争についてのお言葉である。 戦争の犠牲となった霊 を慰める意がこめられているのはむろんだが。 その反省の言葉は徹底している。 今上天皇は、終戦直後の多感な少年期に接した米国人女性(ヴァイニング夫人)によって英語教育とそこに付随してもたらされた <民主主義>というものが、 元より備わっていた能力を刺激し、その考えを深め、それがいま見事に開花している。 <ヴァイニング夫人は何を教えたか> 夫人が皇太子教育のために用いた副読本は、数多いが<巧みに良書を選択している>というのが私の印象である。 アメリカ国内でも<理想主義的な教育に適している>という定評があるようだ・・ <ダグラス・マッカーサー元帥との口頭質問> 元帥・・ はじめまして、サー。 お目にかかれて嬉しく思います。 皇太子・ 初めまして、元帥・あなたにお目にかかれて嬉しく思います。 元帥・・ お父上によく似ていらっしゃる。 小生はあまり <皇室>には興味は持たないが・・昨今の <天皇陛下>の平和を願う姿勢には共鳴できます・・ <安保改正~憲法改正>などと・・大騒ぎする駄々っ子の<安倍首相>・・ 少しは立ち止まって <天皇陛下>の発言の要旨を理解してもらいたい・・