【Day395】自分の中のSMAPを感じよう
Nov
27
「ちょ、ちょ、待てよ!」
数年前、1時間に1本しか走っていないローカル電車に乗り遅れたとき、つい自分の口から出てきたフレーズだ。
言ってみてどうだったか。電車のダイヤに合わせられなかった自分が悪いのに、「俺に合わせろ!」と自己主張できた感覚が、少しだけ気持ち良かった。ちなみに、このフレーズを使う猛者が、ジャーニーズ事務所所属の「木村拓哉さん」である。
今年、マラソンの目標だった「100キロ完走」と「フルマラソンサブ4」を達成することができた。毎日、その目標を叶えるための習慣を決めて、淡々と小さな行動を積み重ねたことでそれを成し得えることができた。
韓国で有名になるという番組の企画で「チョナン・カン」になるために、コツコツと自分に水やりをし続けて、ハングル語を自分のものにした「草なぎ剛さん」の背中が少しだけ見えた気がした。
友達と飲みに行くと、たまに「プロレス」話に花が咲く。
最強レスラーは誰か? ジャンボ鶴田、前田日明? それとも三沢光晴? 好きな必殺技は? リストクラッチ・エクスプロイダー? エメラルド・フロージョン? 好きな団体はどこ? 新日本? NOAHも熱いよね!
好きなものをとことん話せるって、最高に幸せなこと。映画やワインに造形が深い「稲垣吾郎さん」になったかのように、私も、四天王プロレスの魅力を語り出した。
今はアラフィフ親父でも、社会人成り立ての頃は「永遠の若手」のように振る舞っていて、先輩のお姉さま方には、とても良く可愛がってもらえた(いい意味で!)。全力でぼけ、オリジナル・ギャグを披露したら、「つまんねーよ、それ!」と突っ込まれた。それでも、いつも「笑顔」でいれた。
元気いっぱい「末っ子キャラ」として大胆な発言もじさない、まるで「香取慎吾さん」のような時期だったと記憶している。
最近は「幹事」の役割をする機会がほとんど無くなったが、20代の頃は、飲み会や結婚式の二次会の「幹事」などをよく任されたことを思い出す。席順をどうするか、参加者全員に気持ちよくなってもらうためにはどう動くか?
場全体をあたたかく見守り、ゲスト全員に配慮し、どっしりと安定感ある司会で周りを楽しませてくれるリーダー「中居正広さん」のように、振る舞うことはできていただろうか?
国民的アイドル「SMAP」が解散して、もうすぐ6年になる。
今でも個々のメンバーを、テレビや映画、インターネットで観る機会は多いが、5人揃った姿を観ることはもう二度と無いのかもしれない。
SMAP全員でまた活動してほしいなぁ~と思いふけっていたら、SMAPメンバーらしく振る舞っていた過去の記憶が雪崩のように蘇ってきたのだ。
あらためて、個性的なメンバーが揃っていて、バランスの取れたグループだったと再認識させられた。もちろん、現オートレーサーの「森且行さん」の存在も忘れてはならない。
最近巷では、「私って、こういう人間だ」というステレオタイプ的な主張を良しとする風潮がある。
才能診断ツールも多くあり、「ストレングス・ファインダー」、「ウェルスダイナミクス」、「エニアグラム」、「強み診断VIA-IS」など、とても充実していて、私も診断し、参考にさせてもらっている。
自分らしく生きる。とても素晴らしいことだと思う。
しかし、診断の結果を鵜呑みにして、自分は「外向的である」とか「人前で話すのは得意じゃない」などとラベリングをするのは、どうなのだろうか?
ツールそのものを否定するつもりは無いが、診断を受けたその日の状態によって、結果は大きく変わってくるだろう。一度だけの診断で、自分にレッテルを貼る必要は無いと考える。
「ジョハリの窓」というモデルがある。その中で、自分も他人もわかっていない「未知の窓」があり、自分だけがわかっていない「盲点の窓」が存在する。つまり、自分自身が「自分らしい」と決めつけていた領域は、実はもっと幅広かったり、別領域にあるかもしれないのだ。
ではどうやって、たくさんの自分を見つけることができるのか?
とにかく「行動」あるのみだろう。「自分はこういう人間だ!」という思い込みを捨てて、経験したことの無い事にチャレンジしていく必要がある。その体験の中で、心の底から自己一致できている感覚を感じられ、自然体でふるまうことができたのなら、間違いなく、それは「シン・あなた」である。
あなたは1人じゃない。あなたの中に、たくさんのあなたがいて、その1人1人もあなた自身。あなたの中には、多面的なあなたが存在している。
本当の自分を見つける旅の途中で、たくさんのあなたと出会ってほしい。
1人じゃないって、素敵なことさ。
さあ、自分の中のSMAPを再結成させよう。
様々なあなたが混じり合って、「世界で1つだけの花」を咲かせようでは無いか!
あなた「新世界を見つけに、ちょっくら冒険してくるわ!」
わたし「ちょ、ちょ、待てよ!」