“栴檀の実”《襍木-種 ・/・古往今来261》


センダン(栴檀) センダン科(Meliaceae)
学名:Melia azedarach L.
 
紫と白の清楚な花。だが、古来、不吉とされ、家に植えるを嫌った。
それは、火葬の薪や棺に用いられ、冥土への旅立ちに良いと、墓地や寺に多いからか!?!
名前の由来は、小さな団子のような実をたくさん付けるので「千団」が訛り「栴檀」に。
だが、古くはオウチ(あふち)、『万葉集』にすでに見え、字は漢名の楝をあてていた。
センダン(栴檀)の呼称は江戸時代に始まる由。
センダンの木には少し香りがある。和の栴檀と呼んだことからこの木の名になったという。
また、 千珠(せんだま)の転訛、とも言われている。
材は建築などに用い、花からは芳香油をとり、種子から採る油はペンキ・潤滑油などに用いる。
種子を苦楝子(金鈴子)・樹皮を苦楝皮と呼び、薬用にする。

温暖な地域では、冬を越してもしっかり実をつけたまま。
黄色から褐色に変わってくると地上に落ちてくる。
散策者の多くは、関心を示さない。一人見上げているものは、、、!に映るか??

12月18日誌「大和市・泉の森」


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この木は身近に沢山生えています。被写体にもよく使います。
成長が早いようで大木が多いですが説明にもあるように忌み嫌われるようです。私は何とも思っていませんが。
花も奇麗だし、実を一杯付けた今頃の風情も良いと思います。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
Posted at 2014-12-30 23:29

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コメントありがとう、ProDriverさん。

忌み嫌われるのがよくわかりませんが、史実に基づけば、中世以来不浄の木とされてきたのが、京都の三条河原のセンダンの木に木曾義仲ら謀反人の首をかけて晒したとか、江戸では鈴が森の処刑場の周りに植えられていたとかが、記録にあります。
他方、この木は毀誉褒貶のある木とされておりました。センダンは邪気を払う霊能を持つ木と考えられていて、平安時代から 端午の節句(旧暦5月5日)に軒に葺いたり身に帯びたりした、と記録にあります。
風聞って、怖いですね。現代社会でもありますとおり。

愈々、2014年も去りゆき、2015年に向かいます。
来たるべく年が良き年でありますよう願い希します。
色々とお教え賜るかとぞんじます。よろしくお願いいたします。
Posted at 2014-12-31 00:28

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