森でもあまり見かけない花、近間の里山では1ヶ所だけ観察出来る場所がある。
ひっそりと慎ましくも魅せる風情だが、地味な花である。
垂れ下がった姿は、なんとも言えず可愛らしい。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先に付きその下に次々と側枝を出し花がつく)を出す。
花径は20~30mm、暗い紅紫色の花、 花弁の様に見えるのは萼片。
萼片は4枚あって、外側には毛が生える。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で向かい合って生える(対生)。
小葉は卵形で先は尖り縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉質はやや硬く両面に短毛が生える。
花の後にできる実は細い卵形のそう果(1つの種子しかなく開かないもの)で、
残った羽毛状の花柱が尾のようにつく。
和名の由来は、花の形を火事を知らせる「半鐘」に見立てたものだ。
半鐘のある風景、都会では殆ど無くなっただろう??
学名の“Clematis japonica”で分かるように、日本の固有種である。
同族のミヤマハンショウヅルやセンニンソウは、見たことがあるが、
「シロバナノハンショウズル」には出会った事がない。希少種・・出会ってみたい。
5メートル向こうは、散歩の人々が往来している。
このつる性植物の周りだけに「静寂感」が漂う、、、!?!
「大和市泉の森」